2025年8月10日、広陵高校(広島)は部内での暴力事案を受け、甲子園出場辞退を大会本部に申し出、大会側も了承した。これに対し11日、実業家の西村博之氏がSNSで「関与の証拠がない生徒まで罰するのは法治主義に反する」と投稿。「疑わしきは罰せず」の原則を強調し、冤罪の危険性を指摘した。一方、ネット上では「高校野球の理念に反する」「社会でも連帯責任はある」といった反論と、「関与の証拠がないなら罰は不当」とする賛同意見が対立した。
広陵高校の甲子園辞退は、暴力行為への毅然とした対応とされる一方、証拠のない生徒まで同一の罰を受ける現行の運用は重大な問題を孕んでいる。根拠なき一律処分は無辜を巻き込み、正しく生きる者が損をする構造を生む。これは法治主義の基盤を崩し、制度への信頼を失わせる危険性がある。本質的な問題は、教育現場や大会運営が「連帯責任」と「個別責任」の線引きを曖昧にしたまま慣習的処分を行っている点にある。改善策として、①加害行為の事実認定と関与範囲を第三者機関が精査する仕組みの導入、②暴力抑止のための監視・相談体制の強化、③加害者と非関与者を分けた段階的処分ルールの策定が必要だ。悪を罰するための制度が、無実の者を傷つける道具に転じた瞬間、それは正義ではなくなる。真の抑止は、罪と責任を正確に切り分けることから始まる。
ネットからのコメント
1、言いたい事はわかるけど今回は出場停止でも仕方ないと思います。暴行事件を起こしたとされる生徒がキャプテンや捕手、4番というチームの主軸に多いので。証拠は第三者委員会や警察が捜査するべきですが、ここまでの大きな問題になった以上校長と監督は責任を取るべきだと思います。これは一般社会でも同じで上の立場の人物が責任を取るのは日本社会では当たり前だと感じます。
2、無関係の生徒だけ出した結果ならともかく、ルール違反している選手のいるチームが失格になるのは当然では。 ルール違反してない選手がいるから辞退しないで進ませないとかわいそうでは、真面目にルールを守ってるチームこそかわいそうです。 しかるべき処分をしてたなら堂々と主張すればいい。そうせずに辞退したのは自ら問題があるのを認めたように見える。
3、暴行があったのは事実だし、転校したのも、診断書があるのも事実。高野連に連絡して被害内容が違うことを訴えてるし、6月初旬に警察に被害届もだしてる。被害者側も書かれていたが、監督様には保護者会なりで説明して謝罪していただきたかった。
と。被害者も今回のことを許せないと思っている人たちも、学校側が謝罪していないことや、被害内容などが異なることに最初から、違います!と言えないことでますます不信感が募ってるんだと思いますよ。
4、「悪事に関与してない人まで、同じ組織に所属しただけで責任を取らされる仕組みは、法治主義の観点からも間違ってる」基本的にその通りだと思う。だからこそ、学校が犯罪行為を隠蔽する事なく、加害者を速やかに罰すればこんな事にはならなかった。もはや責任者として監督の引責退任は免れないね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/55689843aac5fbe517ff04ec7ce950b918f6248c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]