コストコ商品を転売する小売業者が中国地方で増加している背景として、年会費不要、商品の小分け購入が可能で近場で手に入る利便性が挙げられる。例として、広島市、廿日市市、周南市、呉市などで複数の再販店が開業し、ペーパータオルやパンなどの商品を小分けで販売する形態が一般消費者に支持されている。同様の商品がコストコ店舗より2割ほど高い価格で提供されるが、車を持たない人や少人数世帯にも需要が高いため集客に成功している。
競争激化や目新しさの低下といった課題はあるものの、地元名産品の追加やアンテナショップ化など経営的工夫が進むことで魅力を保ちつつある。

コストコ商品の再販ビジネスは、消費者の利便性向上という点において画期的である一方、契約不要で参入できる仕組みがコストコのオリジナルブランド価値の毀損につながる可能性が指摘される。まず、契約ルールの不足がブランド価値の希薄化を招いている点が異常だ。コストコ商品の小分け販売は利便性や消費者の需要を満たすが、商品の価格上乗せやオリジナル購買体験の消失により、消費者の経済的負担増へとつながる。また、非公式の再販業者が競争を加速することで、供給不足を引き起こす可能性や、地元の商業環境が混乱するリスクも孕む。
これらの問題を解決するためには、コストコ側での再販契約制度の構築や指定販売店の認定を行い適正管理を図ることが重要だ。
さらに、価格設定における透明性を確保し、消費者保護規制を定めることが必要だ。地域と連携した公式サテライト店舗の設置も地域課題の解消に寄与する。また消費者は再販店舗の購入が適切であるか意識できる情報が必要であり、企業はその基準を周知させるべきだ。
消費者の利便性と啓蒙されるべき正規購買体験との格差は、経済の正義に関する真剣な議論を喚起する。便利さの追求だけではなく、地方経済のあり方や企業契約の透明性を考え直し、公平で持続可能なビジネスモデルを構築すべきだ。
ネットからのコメント
1、都内にもあちこちにできたけど、半年くらいで閉店してるメディアはコストコ安い〜とか便利〜とかステマ番組作ってるけど、一度だけ行ったけどさほど安くもないし、大容量過ぎていらない近所のドラックストアやスーパーで最安値買うのが一番
2、奈良県でもミニコストコがたくさんできましたが、ほとんど1年位で閉店しています。円安の影響もありコストコ店舗での価格が高くなっているので、その2割高となれば売価的なメリットはほとんど無いと思います。コストコより高品質、低価格な企業が広域展開をしている影響も大きいでしょう。
3、滋賀県民ですが、たまたま目に付いたこの記事。こちらでもどんどん販売店が出来ましたが、つぎつぎ閉店して、今では、ほとんど無くなってしまいました。珍しいけど、お値段高かったんですよね。お店には、色々工夫して、頑張ってほしいですね。
4、近くにコストコがなくてコストコの商品に魅力を感じるんだったらいいんじゃないでしょうか。でも2割も高くて似たような商品が他のスーパーにあるんだったらそっちを買うだろうなぁ。普段コストコに行ってるけど給油もコストコなので、年会費は近隣GSとのガソリン代の差額で十分ペイできますね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/365789967fa560f1088b45916da8d27653f348d6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]