日中関係の冷え込みを背景に、中国政府が国内の旅行会社に日本行き旅行を6割に減らすよう指示したことが報じられました。これにより、中国人観光客が多く訪れる京都では、ホテルの宿泊料金が大幅に値下げされるという事態が生じています。通常は1万2000円から1万4000円で提供されていた部屋が8000円台になるなど、値下げ幅が大きくなっています。

ホテル業界は大きな経済的打撃を受け、価格競争が激化している状況です。一方、日本国内の観光客にとっては、これが旅行機会の増加につながると歓迎されています。ホテル側は来年の春節シーズンに期待を寄せつつ、国内外問わず多くの観光客の訪問を望む状況です。

この事態は、日本の観光業界にとってまさに試練といえます。価格競争が激化し、ホテル経営は厳しい状況に直面しています。日中関係の悪化がもたらす経済の影響は無視できません。まず、観光業界は中国以外の市場を開拓する努力が必要です。アジアやヨーロッパの観光客に対するプロモーションを強化し、多様な国籍の旅行者を呼び込む施策が求められます。また、地域の魅力を再発掘し、長期的な観光資源の価値を高めることが必要です。地方自治体と連携し、観光地のブランディングを強化することも重要です。

さらに、リピーターを増やすための顧客サービスの向上や独自の文化体験を提案することが肝要です。強固な関係構築こそが観光業の復活に必要な策であり、不確実性を乗り越える力となるでしょう。

ネットからのコメント

1、値下げというより、今までが高騰していただけですね。あるビジネスマンは「出張の時にホテルがとりやすくなった！」と語っていました。今までは京都のホテルは満室だったかもしれないですが、道は渋滞しタクシーは動けずバスは満車で地元民ですら使いにくい状況だったと聞きます。総合してみればオーバーツーリズム問題の解決になって良かったと思います。

2、本当に良かったと思う日本人が圧倒的多数なんだろうな。京都は仕事でもしばしば行くが、色んな価格設定がある。例えばあくまで日本人向けのビジネスサラリーマン向けのランチは東京とほぼ変わらないが、外の立て看板まで英語で書いているインバウンド向けにしか相手にしていない店だと、カウンターでの和牛ハンバーガーランチで4000円とかつけている。商売なんだから好きにすれば良いけど、潰れてもご自由にという店も多い。旅行代理店も然り。沢山の中国人向け専用の中国人のやっている旅行代理店も多い。そういう中国人労働者を受け入れる就職口も大きく広がりインバウンド向けの拡大と言っても日本人への恩恵が大きいとは言い切れないシーンも沢山見かけるが、一律「中小企業支援」ということでそういう企業への支援も国費などで行われているのは意外と知られていない。

インバウンド向けの優遇は正式に廃止していく時代になって良いのではないか。

3、インバウンドで稼いでいる人たちは置いておき、この流れは日本人としては大歓迎でしょう。京都など行きたくても値段が高過ぎて断念するケースは少なからずあったと思います。海外からのインバウンドを無視することはできませんが、国民が行きたい場所に普通に行ける環境が望ましいなとは思います。

4、6割くらいまでしか規制できないのは中国の国内事情の為。不動産不況や高い失業率で不満がたまっているので、これ以上の規制をすると不満が政府に向う可能性があるからです。でも日本にとってもこれくらいが今はちょうどいい。これくらいなら個々には別として、日本全体としては大きなダメージではない。脱中国を段階的に進められるくらいの減り方で、対応出来る体勢を整えながら更に減らしてくれれば尚いい。日本の嫌がることが大好きな中国なので、これ以上減ったら厳しいようなメッセージをうまく送れば、段階的に自粛幅を広げてくる。