【事件概要】
2025年8月1日、アメリカのトランプ大統領は、7月の雇用統計が市場予想(+10万8000人)を大きく下回る+7万3000人だったことに激怒し、労働統計局長のエリカ・マッケンターファー氏の解任を指示した。トランプ氏は、雇用統計が「政治的に操作された」と主張したが、その根拠は示していない。
局長代理には副局長が任命された。今回の統計発表後、ニューヨーク株式市場ではダウ平均が一時700ドル以上下落した。ノーベル経済学者クルーグマン氏は「経済指標の政治利用と腐敗だ」と厳しく批判している。
【コメント】
統計データは、社会の事実を映し出す「信頼の鏡」である。にもかかわらず、大統領が自身に不利な数値に対して「操作された」と叫び、専門家であり実績のある局長を即座に解任する行動は、民主主義に対する重大な冒涜だ。問題の本質は、行政が独立性を保つべき統計機関に政治権力が干渉し、公正な政策判断の基盤を歪めていることにある。これを放置すれば、都合の悪い数字は全て「嘘」とされ、政府の透明性は崩壊する。対策として、①統計機関トップの任免に超党派の同意を義務付ける法整備、②統計処理の過程を公開する透明化の徹底、③外部監査機関による定期的なレビュー制度の導入が不可欠だ。
権力が「数字」まで私物化する社会に未来はない。信頼と事実に基づく国家こそが、健全な自由を守る礎となる。
ネットからのコメント
1、雇用統計なんて一人で操作できるものではない。トランプも80歳前だし自分に都合の悪いことは感情にまかせて行動する。アメリカの行く末が懸念される状況である。トランプを大統領に選んだのは米国国民であり冷静に監視して行く必要がある。1年後どうなっているのか歴史が答えを出してくれる。
2、将来的に米国の公式発表経済指標は信用されなくなって、市場は民間予想には反応するけど、公式発表には反応しない……どころか、逆に公式発表はオカシイって思われてドル売り・国債売り(長期金利上昇)・株価下落のオンパレードになりそうですね。幾らトランプ大統領がどれだけ強権を振るおうと、市場のコントロールは出来ません。もちろん、実体経済と市場論理は乖離してる部分もありますから全て市場が正しい訳でもありませんが、実体経済が酷くなればなるほどトランプ大統領降ろしと中間選挙の厳しい結果が待ち受けてるでしょうね。
3、マッケンターファー氏はすぐに訴訟を起こすべきだと思います。トランプの虚偽に基づく行動は改められなければなりません。米国民はもとより世界中が不幸になります。正しい統計、正しい事実に基づく政治は、民主主義の基本だと思います。
4、自分の気に入らない結果は、全部陰謀論!自分の言っていることは、全部根拠も証拠もない感情論!とんでもなく、どうしようもない奴だと見えるが、アメリカ国民や、日本の一部のよくトランプを観察している人達には、とっても評判がいい!客観的な視野が欠けているのではとも感じるが、そういう人たちに言わせると、ほとんど全ての情報が操作されていて、正しい情報は、ネットの深いところにあるので、それをきちんと調べる事が大事なのだそうな。もはや何が何だか?こういう風に社会は変わっていくのだな。AIが進んで、情報は捏造され、人間は判断基準を失い、よりレアでコアな意見が主流になるのかな?恐ろしい世の中だ!
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e78cac221ab08e743116f163eded59725dfb12fd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]