外国人観光客による民泊利用後の“部屋の惨状”がSNSで大きな波紋を広げている。2025年7月下旬、Xに投稿された画像には、チェックアウト直後の部屋にゴミが散乱し、食べ残しのカップ麺が放置されるなど、まるで事件現場のような状態が映されていた。投稿者は54部屋を運営する民泊経営者で、「特別清掃代を請求し支払いは済んだ」と述べたものの、清掃スタッフが「どうしたらこんなことになるのか」と絶句するほどの荒れ方だった。
件の投稿には、「ひどすぎる」「もう事件現場」といった批判の声とともに、清掃スタッフへの労いのコメントも多数寄せられた。
清掃スタッフの叫びは、観光立国を掲げる日本に突き付けられた現実の悲鳴だ。民泊制度は観光需要を受け入れる器だが、利用者のモラルが制度設計に追いついていない。文化の違いやマナー教育の不足が積み重なり、清掃現場に理不尽な負荷を押しつけているのが現状である。
この問題への対応策は明確だ。第一に、民泊業者とプラットフォームが連携し、事前に利用マナーを多言語で動画・画像で提示する義務化。第二に、悪質な利用者に対してはブラックリスト化を行い、再利用を制限。第三に、清掃スタッフの待遇改善と心理的ケアを制度化し、継続可能な運営体制を築くことが不可欠だ。
もはや「観光客だから仕方ない」では済まされない。
美しさと秩序を守るのは制度と意識の両輪であり、無責任な一泊が地域社会の信用を食い潰している現実に、私たちはもっと強く目を向けるべきだ。
ネットからのコメント
1、息子が観光地のホテルで働いていますいわゆるラグジュアリーなホテルでお値段もお高いのですが最近は円が安く 富裕層以外の海外の方も多いとか そんな方々は日本が好きで来て下さるとは限らず好き放題だそうです 私も少し前はお互い気持ち良く過ごせた街も今では余りの混雑ぶりで行きたいお店にも行けないしお店の方も疲弊してらっしゃる様子です「おもてなし」はお互いの敬意があってこそで安売りするものでは無いですよね
2、海外のホテルは中国もそうだが、どこもチェックイン時にデポジットを取るし、チェックアウト時は部屋を確認するまで待たされる。日本でも日本人含め外国人も、高価な備品を持ち帰る人がたまにいる、との報道も見たことがあるので、手間はかかるが同様のシステムにすべきでは。これだけ観光客が増えれば、性善説ではやって行けないのではないか。
3、日本の社会は、法律やルールだけでなく、道徳心や思いやりといった文書化されていない価値観によって成り立っています。
私たちは互いに迷惑をかけないよう気を配り、調和を大切にしています。こうした文化やマナーを理解せずに訪れる人が増えると、社会に様々な損失や摩擦が生じてしまいます。だから、この国を訪れる際には、単に観光や自由気ままな行動を目的とせず、日本人の心や文化を尊重し理解してくださる方だけに来ていただきたいと願っています。日本の価値観を尊重し、共に気持ちよく過ごせる社会を守るために、この仕組みを無視して来る方には他の国を選んでいただきたいと思います。
4、京都でホテルの客室清掃しています。私の働くホテルも外国人観光客が多く利用しますので、写真のような状態の部屋は多々あります。むしろ写真の状態はまだマシです。ドアを開けた瞬間うんざりする事が多くなりました。床はゴミ箱なのか!?と思うくらいお菓子の袋やら、ホテルのドライヤー、ホテルの案内が書かれた紙などが落ちています。濡れたタオルは掛け布団の上に放置されたり、洗面台の下は水浸しだったり、スプレー振り過ぎなのか床がベトベトしてるしで毎回清掃が大変です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5fdbe1958033b7b75a4ff201b09664fd0876da3d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]