FIFA規律委員会は9日、イングランド代表DFジャレル・クアンサー(レバークーゼン)に2試合の出場停止処分を決定した。クアンサーは北中米W杯決勝トーナメント2回戦のメキシコ戦で、後半9分にMFヘスス・ガジャルドへのスライディングで足裏が脛付近に接触。VAR確認後、一発退場となった。「著しく不正なファウルプレー」に該当したため、通常の1試合停止ではなく最低2試合の処分となり、準々決勝ノルウェー戦に勝利しても準決勝には出場できない。一方、同大会で同様の退場処分を受けた米国代表フォラリン・バログンは1試合停止かつ執行猶予となっており、処分基準の一貫性に疑問が生じている。

FIFAの懲戒判断に必要なのは、規則そのものよりも「誰に対しても同じ基準で適用される仕組み」だ。今回、クアンサーには規定通り2試合停止が科された一方、バログンには同種の事案で異なる対応が取られた。
この差は選手やファンに「判定ではなく運で処分が変わるのではないか」という不信感を抱かせる。競技の公平性を守る組織が、逆に公平性への疑念を生む状況は深刻な問題だ。
本質的な課題は、FIFAの懲戒制度に明確な判断基準と説明責任が不足していることにある。大会ごと、選手ごとに印象の違う処分が出れば、ルールへの信頼は失われる。改善には、①類似ファウルに対する処分基準の詳細な公開、②VAR映像や判断理由の透明化、③独立した第三者による処分検証制度の導入が必要だ。
サッカーは選手の名前や国籍で裁くものではなく、同じルールで競う競技であるべきだ。強豪国のスターでも無名選手でも同じ基準で扱われてこそ、本当の公平と言える。FIFAが守るべきなのは権威ではなく、世界中の選手とファンが信じられる競技の土台だ。
ネットからのコメント
1、FIFAの政治主導の姿勢や不透明な判断には本当に呆れる。前会長の時代から腐敗が問題視されていたが、インファンティーノ体制になってからはさらに商業主義と権力維持の暴走が加速している印象だ。
自身の任期延長を可能にするようなルール変更や、中国などの巨大市場への忖度とも囁かれるW杯出場枠の大幅拡大などやりたい放題が目立つ。そのしわ寄せが超過密日程による選手の負担増という形で現場に押し付けられている。今回の判定のブレにしても、組織としてのガバナンスが機能していない証拠ではないか。サッカーの発展よりも利権ファーストに見える今のトップには猛省を促したい。ファンの信頼をこれ以上裏切らないでほしい。
2、トランプから電話でバログンのレッドを猶予を与え、サルマーン皇太子のためサウジにワールドカップを誘致しやすくし一方でワールドカップに欠場しないようロナウドの出場停止を猶予。またメッシにはファールをしてもレッドもだされない。いかにFIFAは権力者やスーパースターに忖度し商業主義にはしっているかがわかる。
3、FIFAがいくら取り繕った理由で釈明しようが、直接トランプから会長に電話がありその直後に出場停止が取り消されたことを正当化するのは無理がある。この不可思議なコート外での裁定変更があったことで、今後はコート内での審判の権威が落ち、試合の統制が取れなくなっていくのでしょう。
4、クアンサーへの2試合出場停止は、FIFAの規定に基づいた処分なので、その判断自体は理解できます。ただ、今大会ではバログンが一発レッドを受けながらも異例の執行猶予となり、次戦に出場できた前例がある以上、「公平性」という点では疑問が残ります。一方で、今回クアンサーまで執行猶予にしてしまえば、「レッドカードでも次の試合は出られるかもしれない」という前例になり、危険なプレーを助長する可能性もあります。FIFAワールドカップは世界中の国が同じルールで競う大会だからこそ、政治的な影響や開催国の事情ではなく、ルールを一貫して適用することが何より重要だと思います。だからこそ今回の件は、クアンサーの処分だけではなく、バログンへの異例の対応も含めて議論されるべき問題ではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a022aa86a3e4b63cb4ae53fec9d65f83c26c3fae,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]