ウクライナ軍は7月9日、アゾフ海でロシアの「影の船団」とされる制裁逃れのタンカー・貨物船14隻を攻撃したと発表した。攻撃は6日から始まり、96時間で計35隻に及んだ。対象船舶はロシア産原油などを輸送し、ロシア軍への燃料供給にも関与していたとウクライナ側は主張している。アゾフ海はクリミア半島東側の重要な補給路で、今回の攻撃はロシア軍の物流やエネルギー網への打撃を狙ったものとみられる。

今回の事態は、国際制裁の抜け道がいまだ機能し、戦争を支える資金と物資の流れを完全に止められていない現実を浮き彫りにした。制裁対象国が「影の船団」を利用して資源輸出を続けられるなら、制裁制度そのものの実効性が問われる。問題の本質は、禁止するだけで監視や取り締まりの仕組みが追いついていない国際社会の対応の遅れにある。
解決には、第一に制裁対象船舶の追跡システムを強化し、所有者や運航会社の透明化を進めること。
第二に、違法な輸送を支援する金融機関や仲介企業への制裁を徹底すること。第三に、各国が情報共有を強化し、抜け道を共同で封じる体制を構築することが必要だ。
戦争を長引かせる資金源を見過ごすことは、平和を掲げながら破壊の流れを許す矛盾である。ルールを作るだけの世界から、ルールを守らせる世界へ変わらなければ、制裁という言葉は単なる看板に終わってしまう。
ネットからのコメント
1、クリミアのロシア軍は余程物資不足が酷いと言う事かな。クリミア当局の話しだと、燃料は民間には既に給油禁止なっているし、結果電気も、水道もない地域も発生している。確かに、ウクライナ軍はクリミアの燃料タンクを念入りに破壊している。だから、燃料タンカーが来ても、保管場所をどうするのか、問題ではないかと思う。しかし、クリミア半島の中規模港なら全てウクライナ軍ドローンの監視下にあると思われるし、どちらにしろ停泊中に破壊されてしまうのではないだろうか。どちらにしろ、プーチン氏のクリミアへの強い執念を感じる。また、まだ数万人居るとされるクリミアのロシア兵の撤退作戦も難しい事になりそうだ。
2、ウクライナがドローンを筆頭に長射程のミサイルなどで優位に立つ事で、結局、核兵器なんて持っていても撃ったら終わりの金食い虫だし、意味の無い兵器だとプーチンに言わせる事が出来たら大殊勲賞だと思う。
3、産油国が石油を売れないばかりか自国の燃料も賄えないというお粗末な事態になっている。破壊されたものの修復にはかなりの時間と金がかかるだろうし今後のロシア国民には悲劇が待っている。今まで戦争を他人事のように思っていたロシアの人々も事の重大さを感じるだろう。プーチンもウクライナという国を甘く見たようだ。張り子の軍事大国が崩壊する日はすぐそこに迫っている。
4、影の船団がこれだけ連続で狙われているということは、クリミア向けの補給ルートが完全に読まれてしまっている証拠ですね。燃料不足が深刻化している中で、ロシアは同じ海路を使うしかなく、結果的にクリミアが船を呼び込む餌のようになっている。補給が止まれば軍は動けないので、クリミアの兵站はかなり厳しい状況だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9a84f4a57b9f4c3f33efb983f35abfc4fb5a049b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]