埼玉県行田市で8月2日午前9時半ごろ、県立行田特別支援学校近くのあぜ道にあるマンホールで、下水道管の点検作業中だった50代の男性作業員が転落。さらに、救助に入った同年代の作業員3人も次々に転落しました。午後4時すぎに全員が救助されたものの、搬送時はいずれも心肺停止状態。警察と消防が事故原因を調査中です。
この事件の異常さは、4人もの作業員が次々に同じマンホールへ転落し、誰一人として無事でなかった点に集約される。これは単なる「不運な事故」ではなく、作業現場における安全対策が決定的に欠如していたことを示す。問題の本質は、現場でのガス検知器の未使用や安全帯・通気設備の不備、緊急時の対応手順が確立されていなかった可能性にある。再発防止のためには、①マンホール作業前のガス濃度測定と換気の義務化、②複数人作業時のロープ・安全帯の徹底使用、③緊急時対応マニュアルの現場教育と訓練の義務付けが急務だ。命を預かる現場に「慣れ」は許されない。現場の常識が命を奪う時代は、もう終わらせるべきだ。
ネットからのコメント
1、マンホールから落下、かなりの高さだったと思います。きっと硫化水素が充満していたため酸欠になり落下してしまったんでしょう。日頃からマンホール内での作業をされている方々には本当に尊敬の意しかありません。命の危険がありながらも日本の遅れているインフラ整備をしてくださって感謝しかないです。救助された3人は意識不明ですし、残された一人の容態も分からないですし、とても不安です。
全員無事意識が戻ることを祈ります。
2、1人が転落したのを感じて3人が救助で転落。助かって欲しい…良い仲間意識で作業されてたんだなという事が分かる。危険を顧みずに、こうした現場作業員への待遇は、一般サラリーマンよりも優遇されて良いと思う。土日祝日関係なく作業、暑さも寒さも凌いで仕事される方々に感謝しか無い。
3、この暑い中での下水道内での作業だけでも、冷房の効いた部屋でヤフコメに書き込んでいる私達からすれば想像を絶する地獄だと思います。せめて落ちた方々が一刻も早く回復してくれることを願っています。そして、普段からこういったキツい仕事をしてくださっている方々がより少しでも多く報われる世の中であって欲しいです。
4、同業者です。事故で同志が亡くなっていくのが本当に悲しいです。建設従事者はどんどん減少し、もうインフラの確保が本当にギリギリなんです。人はできるだけまとまって暮らさないと、道、電気、水道の維持ができないんです。憲法により、どこでも自由に住める権利と、最低限度の生活を営む権利を保障されているのかもしれませんが、物理的に維持できない現実を国としてもはっきりと声をあげてほしいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/210dfbdb08b5315c2feff1a2ea59adcfe32354ea,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]