2005年からの野村総合研究所の調査によると、金融資産が1億円以上の「富裕層」の中に新しいタイプの「いつの間にか富裕層」が増えているという現象が明らかになりました。この層には、資産運用を通じて資産が増えた会社員や公務員が含まれています。2002年から2024年まで毎月5.5万円を日本株のインデックスファンドに積み立てた場合、元本が約3300万円になると試算され、このような運用の結果として「準富裕層」から富裕層へとシフトする例が増えているのです。
株式市場の長期的上昇を背景に、富裕層のうち1〜2割程度がこの「いつの間にか富裕層」を占めています。

現在、「いつの間にか富裕層」が増加していることは、社会の構造変化を示しています。多くの給与所得者が、意識せずに富裕層となる現状は、投資の広がりと制度の活用を反映しています。しかし、この現象は、社会の資産分配に関する課題を浮き彫りにします。まず、富裕層間の格差を縮小するためには、教育制度を改革し、金融リテラシーを普及させることが重要です。次に、資産形成の機会を広げるべく、NISAやiDeCoといった制度の更なる拡充を提案します。さらに、社会全体に対して資産運用の重要性を啓蒙することで、資産の偏在を是正する取り組みが求められます。「いつの間にか富裕層」の出現から見えるのは、個々人の努力と市場の力に対する評価であり、この流れを社会全体の利益に繋げる政策が必要です。
このように、富裕層の拡大がもたらす社会的価値を最大化するために、より公正な社会を構築することが急務です。
ネットからのコメント
1、私は富裕層ではありませんが、目立ちたく無いという気持ちは理解出来ます。腕時計は国産・車はトヨタで十分。ロレックスやレクサス・外車は目立ち過ぎる。カバン等も私は基本的にポーターで十分。似たような価値観の人は少なく無いと感じます。株だけで無く、平成末期(マイナス金利導入以降、不動産・建築費高騰前)に住宅購入した人も似たような環境にあるとは思います。
2、年齢にもよると思いますが1億円程度では全く贅沢は出来ないし、そもそも富裕層という定義自体が昨今では揺らいでいると思います。40代なら場合によってはまだ50年くらいあるかもしれないわけで、何もしなければ年200万しか使えない。インフレで現金の価値が下がる中で何とか一人で最低限の生活が出来るレベルでしかありません。高級時計やゴルフ、飲食なんて程遠いレベルです。ちょっとした場所に返済の終わった不動産でも持っていれば純資産1億なんてすぐ行くだろうし、10年~20年前に都心にマンションを買ったごく普通の人々は返済も進んで例外なく億り人ですから。
彼らがそんな大層な贅沢が出来るはずもありません。毎日普通の生活を送っている人が大半だと思います。
3、会社員だけど自分と家内の株と預金足せば億は超えるでも富裕層って感覚は無い贅沢と言えば趣味で輸入車買ったくらいでも1000万もしないモデルだしそれ以外は日常生活は極めて普通だよ後は会社いつ辞めてもなんとかなるかなと言う心の余裕はできた結局無駄遣いせずにコツコツ投資とかやってきた人がそうなってるからあんまり生活は変わらないんじゃないかな
4、逆に会社員や公務員で資産増やした人は、ほかの人たちより質素ですよ。ほとんどお金使わないから種銭がたまり、投資もうまくいきます。種銭が少ない人ほど一発を狙って損失をこうむります。種銭が多いと高配当株である程度高配当を得ながら投資でき、こういった株の方が将来的に上がりやすいのです。リスクを少なくするために多くの種銭を用意でき、儲かったお金もほとんど使わないので、複利の効果が最も効きやすいです
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/37c3f03af106709dbb2e832e8dc86d4bb9ef895b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]