東名高速道路で競走馬を運搬する馬運車と一般車が接触した疑いがSNSで話題となっています。馬運車は高価なサラブレッドを輸送することもあり、事故時の賠償額が非常に高額になるとの不安が広まっています。札幌地裁浦河支部の判例によれば、未出走競走馬3頭の射殺に対する損害額は合計約3711万円であり、1頭あたりの価値は1750万円から500万円でした。
法的には、事故で馬が死亡した場合、馬の交換価値や時価が賠償の対象となります。運搬中や事故での賠償は、体格や性格の個体差、繁殖牝馬としての価値などを考慮して算定される場合があります。

この問題は、我々が日常的に直面するリスクについての認識不足を浮き彫りにしています。高額な賠償額や馬運車に対する過剰な恐れは、制度の曖昧さや保険の理解不足に起因するものです。この問題には、まず教育を強化し、運転手に対して安全運転を奨励し、保険業界がわかりやすく情報提供することが必要です。具体的には、交通事故に関する制度を明確にし、対物無制限保険の特例について詳細を周知し、運転者が理解できるようにすることが重要です。さらに、交通安全教育を再評価して、一般ドライバーがリスクを適切に把握できるようにすることが急務です。
競走馬は法的には「物」として扱われる側面があるため、これを理解し、過度な恐れを抱くことなく、正しい知識を持って日常の交通に臨むことが私たちの責任です。
ネットからのコメント
1、まぁ競走馬に限らず高価な物を運んでるトラックはたくさんあって、過失で積荷を毀損すれば賠償する責任が出てくる。競走馬なんてまだ安い方で工場で使う生産設備などは1台数億円とか半導体製造装置だと数百億とか…そんなものもある。事故は必ずしも自分に責任があるパターンだけじゃないが、トラックを煽ったり無理に前に割り込んで事故を誘発するような行為は避けた方が無難でしょうね。
2、記事は馬運車の中で運ばれる競走馬の物的価値に焦点が当たっていますが、馬運車自体も特殊車両で高価なので(1台数千万円以上とか)、ひどい事故に遭ったら修理代あるいはその補償も高額だと思います。馬運車もいくつかのタイプがありますが、JRAの競走馬を運ぶ車両はいわば動く厩舎みたいなもので、特に高いと思います。以前、福島県南相馬近くの知人がやっている自動車修理工場で馬運車(野馬追で使う簡易型のようでしたが)を見かけたので、話を聞いたら、「こういう車は結構手間がかかる」と言っていました。
3、たしかに保険に加入していればある程度は補償の対象にはなるけど、案外保険って、落とし穴が多く、補償対象外とかあるので、せっかく加入するなら、多少高くはなるけど、確実にカバー出来るか確認してから加入した方がいい。下手に免責とか付けて安く済まそうと思うだろうけど、案外その免責範囲の事故等が多く、結局は自腹となることも多い。たしかに次の更新時に等級も上がるけど、結局、自腹で払うよりは安く済む。競走馬や精密機器の輸送トラックとの事故は思った以上の賠償となることもある。だから、どんな車とて安全運転をしなくてはならないということ。
4、一般人が当たり前に走る道路を使用する段階で当たり前に事故に遭遇することも受け入れて走行する必要があると思う。高価な馬だから特別と言う考えはおかしい。それなら人間1人1人全ての人が特別な人だと思う。このような事故を防ぐために専用車を走らせる場合は前後に先導車や誘導車などを配備して走らせるくらいのことをしないのはおかしいと思う。何の配備もせず当たり前に走行し事故が有ったら馬は高いからって高額請求って、普通に考えてどれだけ付加価値のある馬より人間の方がはるかに高いと思うのですが。
それとも人間は馬以下の価値しかないのでしょうか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e65f442383e3a9160d87420b2f16a718c7cefceb,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]