日本のいじめ問題に関するPISA調査では、日本独自の傾向が浮き彫りになりました。他国では成績が悪い子や貧しい家庭の子がいじめられやすいのに対し、日本では成績の良い生徒や恵まれた家庭の生徒がいじめの標的になりやすいという異常な状況が示されています。具体的には、日本では「からかい」や「こづきまわし」といったいじめが、多くの他国と異なり、特に成績優秀な生徒に対して行われています。

さらに、家庭環境においても、日本は裕福な家庭の子どもの方がいじめに遭いやすいという、欧米とは逆の傾向を示しています。これは、一部の人々が優れた生徒や裕福な家庭に対するやっかみや足を引っ張る感情を強く持っていることが原因とされます。

日本のいじめ問題には、根深い社会的な問題が横たわっていることが明らかです。成績が良い生徒や裕福な家庭の子どもがターゲットとなるこの異常な状況は、日本特有の「和をもって尊しとなす」精神の暴走に根ざしています。この問題を解決するためには、まず、教育現場での競争意識を見直し、協力や支え合いを促進する教育環境の構築が必要です。また、コミュニティ全体でいじめに対するゼロトレランスの姿勢を示し、いじめが発生した際の迅速で適切な対応を促す制度が重要です。さらに、子どもたちには多様性を尊重する教育を提供し、異なるバックグラウンドを持つ人々を理解し受け入れる重要性を教えることが求められます。

今こそ、社会全体でこの異常な状況に立ち向かい、個々の能力や家庭環境に関係なく、すべての子どもが安心して学べる環境を整えるべきです。このような取り組みこそが、日本社会の健全な成長と発展に繋がるのです。

ネットからのコメント

1、海外はいじめるを子クラスから外したりカウンセリングに通わせ「ケア」する。いじめるというのは問題を抱えているから、という考え。日本はいじめられている子が追い出される。ここが絶対的におかしい。対処が逆なことの方に焦点を当ててほしい。

2、いじめをする人というのは、自分にとって気に入らない人をターゲットにするから、優秀な人は他人を妬んだりもしない傾向なので、いじめをする側に回らない事が多いということかも。

持たざる人のほうが、他人を気に入らないと思うのかも。優秀な人はいじめをしない傾向、そうでない人がいじめをする傾向があって、そういう結果なのでは？それと、弱者をいじめるのは良いことではないという意識が、日本的なのかも。いずれにしても、いじめって嫌な現象。大人の世界でも。気づく側なくす側の人になりたい。

3、日本の学校では、勉強のできる子や恵まれた家庭の子に対するやっかみや足を引っ張りたい気持ちが強くなっているといえる。日本人に特徴的な「和をもって尊しとなす」精神が暴走した結果だともいえよう。というよりも、日本では「勉強のできる子や恵まれた家庭の子」が積極的にいじめに加担しないというだけでは？それはいいことでしょ。考えてみると、そのような子の方が、しつけもよくできているだろうし、自己肯定感も高い。別にいじめなんかする必要もないし、そもそもそんな時間もないのかも安直に文化論・精神論と結びつけるのは、著者の力量不足を露呈させると思う

4、うちの子も、中学1年生の途中からイジメ（暴言等）にあいましたが、成績は中学の初めから学年首位でした。

頭がいいだけでブサイクとか、シネ等毎日繰り返し言われて、学校に相談しても、先生の見ていないところでされるので、不登校になりかけました。塾の模試でも、県のトップ校はA判定で、本人も目標にしていましたが、親子共に諦めかけました。公立だと、内申に出席日数も含まれますし、不登校で勉強が出来るのか等。この先の人生が変わってしまうような気持ちにもなりました。ただ、学年が上がって、学校の配慮で加害生徒と別クラスになり、普通に登校出来るようになって、無事に目標の高校に進学して、今は楽しく過ごしていますが、あそこで諦めていたら今の生活はなかったと思います。成績が悪い子の妬みとかはあると思います。うちの子の加害生徒は成績の悪い子たちでした。　　負の連鎖もあるのか、親も話が通じません。