【事件概要】
広陵高校硬式野球部で、今年1月下旬に2年生部員4人が1年生部員の部屋を訪れ、胸や頬を叩くなどの暴行を行っていたことが、8月6日に発表された。被害者は3月末に転校し、加害者は謝罪。日本高野連は3月5日、加害者の1か月以内の公式戦出場停止とチームへの厳重注意を決定。
SNS上では報告内容との乖離が指摘されたが、広陵は「新たな事実はない」とし、今大会出場は認められた。中井監督は「反省すべきことを反省」と語り、試合に臨んでいる。
【コメント】
暴力行為が発覚したにも関わらず、大会出場が許される現実に、私たちは強い違和感を覚える。未成年による同級生への暴行、それも学校の寮内で繰り返された事件は、単なる「不適切な行為」では済まされない。だが処分は「厳重注意」と1か月の出場停止。これは事実上、名門校への“温情”に見え、教育機関としての一貫性を失っている。
問題の本質は、競技成績や知名度に引っ張られる形での処分の甘さにある。被害者は転校まで余儀なくされたにもかかわらず、加害者は大会でプレーし、学校は出場を正当化。
組織全体が「被害者よりチーム」を守る構図が透けて見える。
まず、処分基準の明文化と透明性の確保。次に、再発防止策として部活動内の人権教育の義務化。そして、第三者委員会による調査体制の構築が不可欠だ。
加害者がグラウンドに立ち、被害者は居場所を失う──そんな“勝者の論理”がまかり通る社会で、本当に子どもを守れるのか。今こそ、教育と競技の関係を根底から問い直す時だ。
ネットからのコメント
1、『新たな事実関係はない』ではなく、暴力があったことの事実が問題なのである。そして被害者生徒が転校するまでに追い詰められた事は学校として被害者を守れなかったと言われても仕方がないのではないだろうか。
2、監督さん、こんな重たい集団傷害事件で加害選手が特定されているのに、1ヶ月の謹慎とか身内だけで済ませていいレベルの事件ではないだと思いませんか?日本は法治国家なので「ごめんなさい」ではすまないのですよ。それとも広島県や広陵高校のある限定された地域だけ治外法権なのでしょうか。こんなチーム誰が応援してもらえるもんか。
3、加害者の選手を応援させられる野球部以外の生徒やら保護者が気の毒すぎる。
テレビでも流されるでしょうし。広陵側だけでも無観客でやった方がいいのではと思う。
4、名門広陵に真っ黒いドロが塗られたし、中井監督も相当評判を落とすことになったね隠ぺいし通せればよかったけど、対応が後手に回った時はあることないこと叩かれまくるのが今の世の中であって、結局のところ選手の名前も顔も晒されて今後は肩身の狭い思いをしながら生きていくことになってしまった自業自得とはいえ、今後の人生は長いぞ
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9f77548d7eed46320e29443233cb732379c658c7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]