【事件概要】
2025年8月7日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦「旭川志峯-広陵」戦の前に、広陵高校・中井哲之監督(63)が取材に応じた。広陵高校では今春、野球部内で暴力事案が発生していた。中井監督は「学校が発表した通り」と前置きし、「反省して大会を迎えている」と語った。
選手らは普段通りの生活を送り、試合には全力で臨む姿勢を見せているという。事件の詳細は公表されていないが、学校側の対応により大会出場が認められた形となった。
【コメント】
本来、生徒の健全な成長とスポーツマンシップの体現を目的とする高校野球において、部内での暴力は決して看過できる問題ではない。にもかかわらず、曖昧な説明と形式的な反省を経て大会出場が認められたことには強い違和感を覚える。
問題の根幹は、学校・監督・高野連が「結果ありき」の大会出場を優先し、加害と被害の実態や再発防止の本質的対策を明らかにしない体質にある。これは学校教育の信頼を揺るがす深刻な構造的欠陥だ。
改善には、①暴力事案発生時の事実開示の義務化、②大会出場の資格審査を第三者機関に委託、③再発防止の指導体制と記録の公開が必要だ。
暴力の上に築いた勝利は、何の誇りにもならない。教育の場が「勝利至上主義」に染まったとき、本当に守るべき価値は失われてしまうのではないか。
ネットからのコメント
1、被害者の方々に先ずは謝罪を、そして誠意ある対応を。刑事事件になったのならば罪を償う必要があります。こういう事に対応出来ないのであればスポーツマンシップを語る事は出来ないと思います。この加害者達がこのまま反省も無く社会に出るとは恐ろしい世の中です。会社としてはこのような子たちは雇用したくないです。
2、SNSや報道で言われていることが事実であれば「カッとなって一発殴った」とはワケが違う組織的で計画的な傷害事件。なのに広陵の「報告した以上の事実は見つからなかった」というコメントも監督の「学校が発表した通り。反省して大会を迎えている」というコメントも、どこか他人事のような軽さで重大な事態だと受け止めている感じが伝わってこない。
とにかく体育会系で高校野球の名門としての悪習に浸かりきっていて世間ズレしている感じがしてしまう。だけど「野球が強いから」「野球が上手いから」で済む問題ではない。一連の暴行疑惑を広陵が完全否定できないなら、無関係の選手には申し訳ないが甲子園に出場すべきではない。このまま騒がれ続けて甲子園を醜聞で汚すのは、被害者に対しても、夢の舞台に集中したい他の出場校に対しても、あまりにも不誠実だと思う。
3、結局のところ、被害者生徒が転校し、加害者生徒達が今なお在校してプレーしているから問題なんでしょ。被害者家族は納得いかないよね。しかも、刑事罰も与えられずに野球を続けている不公平。批判されて当然だよね。学校側も監督もしっかり対応しないと収まらないでしょ。
4、「反省して大会迎えている」って事は「認めた」って事ですよね?過去に同様の不祥事があったところは「反省して辞退」しているんですけどね?出場部員は消化していても被害者は未消化で苦しんでいる。果たしてどっちが優先されるべきでしょうね?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/799f3c3254ca44ab5d2f0fbb3d3a87604b024286,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]