アメリカでの「ブルーカラービリオネア」現象は、肉体労働者の給与が高騰し、高収入を得る事態を指します。これは、AIの進化で頭脳労働者の需要が減少し、肉体労働の需要が増加しているためです。名門大学卒の経理担当から配管工に転職したカリフォルニア在住の人物は、給与が約3倍になり、肉体労働のやりがいを感じています。アメリカのほか、AIによりホワイトカラーの職が減少する一方で、日本では介護や工事現場など、肉体労働の人手不足が問題となっています。

この現象は、AIが頭脳労働を代替できても肉体労働は困難なことが背景にあります。日本では政府が人材の処遇改善を進めようとしていますが、介護職員の給与引き上げなどで格差を減らそうとしています。

この状況は、日本においても抜本的な見直しが必要です。肉体労働者への報酬改善は急務であり、経済成長を支えるために欠かせません。まず、政府はAI技術を取り入れながら、肉体労働者のスキル向上を推進し、労働条件を改善することが必要です。教育体制の整備、職業訓練の充実、新しい技術に対応した資格制度の導入など、具体的な政策が求められます。また、企業は人材育成の重要性を認識し、従業員のキャリアアップを支援することが欠かせません。さらに、社会全体が肉体労働の価値を再評価し、尊重する文化の醸成も重要です。価値観として「AIが代替し得るのはあくまで頭脳労働であり、肉体労働の尊さは代えがたい」との認識が広がれば、日本でも持続可能な未来に向けた速やかな行動が期待されます。

無論、労働者が幸せである社会こそが真の豊かさです。

ネットからのコメント

1、流石にここまで給料を上げろとは言わないけど、建設業など大変な仕事は800万円以上が見える仕事にしないと、さらに人手不足が進行するだろうね。でもそのくらいの給料が貰えるとなると、建設業などで働こうと言う人が増えてくる。そうするとどうなるかというと、今まではその仕事しか働けなかった人に加えて、他の仕事も出来るけど建設業を選んで入ってくる人が増えるという事。てことは今まで伸び悩んでいた現場などの人手不足も解消されて、さらに仕事の質も上がる事が期待される。

でも国などが公共工事などにそれだけ予算をつけるかなぁ。実際できる人は一人親方で年収1500万円稼いでる人もいるから、もしやってみよう！って若い人がいたら頑張って欲しいですね。

2、日本だと同じことは起こらないだろうなぁ。ブルーカラーとホワイトカラー、両方の仕事をやった経歴があります。どっちにもそれぞれの面白さ辛さがある。ただ、記事にもあったけど日本だとエッセンシャルワーカーにすら満足に払ってないもんね。こんな給料ならやらない、っていう日本人が増えれば上がるかもしれませんが気質的に難しい気がする。

3、昔は知的労働が誰でもはできない仕事だったが、今はなり手がいくらでもいて誰でもできる仕事になったし、AIでの代替も可能になってきたブルーカラー回帰は日本でも近いうちにくるだろうなにしろブルーカラー労働者は50代～70代が中心。このボリュームゾーンが引退したら社会が崩壊するとなると、給料を上げてでも人員を増やすしかなくなってくる

4、まぁこれはあってもイイよね。正直、要らない中間管理職よりも、土木建築作業員の方が貴重だし、ユーチューバーなんていなくても良くて、介護士の方が世の中的には重要。

日本も管理職になると給料が下がり、現場の時が一番給料が高いというような給与体系のところがでてきたら、バランスがとれるようになるんじゃないかな。どうせ、管理職に力を金を持たせても、何もやらない人間が多いんだから。少なくとも、オフィスでエクセルいじってるだけのバックオフィスよりは土木建築作業員が報われる社会でないとおかしいというか、そういう仕組みにしていかないと世の中が維持できない時代が来つつあるということだろう。