環境省は、閣議決定された来年度の予算案において、クマ対策として過去最大の62億円を計上しました。その中には、クマの捕獲費用やガバメントハンターの人件費、生ごみなどの誘引物の撤去費用に充てるための交付金事業として52億円が含まれています。さらに、国が全国規模で行うクマの個体数推定調査に5億円、国立公園でのクマ対策に5億円が計上されました。
これにより、従来は都道府県ごとに行われていた取り組みを一元化し、より一貫した全国的な対応を目指しています。

この予算配分の増額は、クマによる人里への出没が増加していることを背景に、住民の安全を確保するための迅速かつ効果的な対策が求められている現状を反映していると考えられます。
環境省の取り組みは、公共の安全のために重要ではあるものの、その効果と持続性には慎重な評価が必要です。予算の大部分が捕獲などの対策に割かれている現状では、一時的な解決に終わる可能性があり、問題の本質には深く切り込めないかもしれません。産業や観光との共存を図る方策や、クマの生息環境に関する根本的な研究も欠かせないでしょう。
今後の課題として、まず一つ目は、地域住民との協力体制を強化し、コミュニティベースの解決策を模索すること。
二つ目は、クマと人の生活圏が交錯しないための生息域管理の改善。三つ目は、長期的な視点での生態系保全と持続可能な野生動物管理体制の確立です。本質的なアプローチを採ることで、クマ問題はより持続可能で調和の取れた形で解決されるべきです。
ネットからのコメント
1、事態は今までの延長線上での対応だけでは無理になっていますたまたま山から降りてくるクマが多い、というレベルではありませんもう人の近くに潜んでいる、という認識での新たな対応が必要と思われますそうなるとこれまでのようなハンターを増やす、箱罠を設置するという方法だけでは、対処しきれなくなるのではないでしょうか人が居る地域での銃使用が難しいのは、これまでもこれからも何も変わりませんそれだけに銃を使用せず、箱罠にすら騙されないようになりつつあるクマに対して、どういう捕獲方法を作り出すのか、また単に捕獲してまた山に返すこれまでのやり方で良いのかも含め、新しい対処方法を考えるべき時かと思います山から降りてきたクマの多くは、おそらく山に居場所がない個体そんなクマを山に戻しても、また戻ってくるのは当たり前それも踏まえた上でどうしていくのかを、自治体、国には真剣に考えて欲しいです
2、自治体任せにする段階は過ぎているということでしょう。クマによる被害者が減ればいいですね。農作物被害も減ってくれれば。都会のカラスかのように、かなりの数のクマが学習してしまったような気がするので、来年も心配になりますからね。
3、過去最大とはいえ、命に関わる事態にわずか62億円。山はまだ熊だらけだから、来年も間違いなく熊被害が出るに違いない。東北に被害が集中するのは東北に熊が多すぎるから意外に理由はない。余計な対策に無駄なコストを使わず、熊駆除を促進する方法に力を注いでほしい。
4、森に餌となる木々を植栽し、メガ太陽光などの開発しない、させない、もとの森に戻すなど自然を維持するような対策が必要であると共に、不法投棄、不法開発、外国人や外国資本による大規模な森林伐採や開拓はさせない、地域をまもるべき役所の取締の権限を移譲する、法整備を強化するなど政府主導でおこなうべき事が山積していると思われる。お金をばらまいても砂漠に水をまくようである。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/96e9c7d6fdbf3517828b8d9d240cbef183db0bac,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]