湾岸タワーマンションの市場が急速に冷え込んでいる。数ヶ月前までは、2億円を超える物件が即売れる状況だったが、現在は買い手がつかず、価格を下げざるを得ない事例が出ている。特に著しいのは、ファミリータイプの物件が売れ行きを大きく減速させていることだ。背景には、価格が上昇しすぎてしまった点がある。特に夫婦共働きの「パワーカップル」でも2億円が上限であるため、この価格を超える物件に手が出せなくなっている。
対策として、多くの富裕層はタワーマンションを手放し、より広いスペースを求めて高級戸建て住宅を選択する動きが加速している。

この事件は、過剰な価格設定と需給の調整力の欠如を浮き彫りにしています。タワーマンションの価格が需要を無視して急上昇した結果、購入層が減り、結果として市場は停滞しました。不動産仲介業者は過去の価格上昇の流れを無理に追おうとし、現実を直視しなかった。結果として、現状の価格設定は理性的な購買活動を抑えてしまっています。この問題の本質は、不動産市場が一部の富裕層だけをターゲットにし、現実的な購買力を無視していたことにあります。解決策としては、まず市場調査を基にした合理的な価格設定が必要です。次に、タワーマンションの価値を再定義し、例えば教育機関やサービスの拡充を図ることで、より長期的な居住価値を提供することが求められます。
さらに、これからの住宅開発においては、多様な購買層のニーズを理解し、各層に応じた具体的なメリットを提供する柔軟性を持つべきです。このようにして、投機的な価格上昇に依存しない、持続可能な不動産市場への移行を目指すことが重要です。
ネットからのコメント
1、確かに湾岸のタワマンって、眺望と都心へのアクセス以外にあまりメリットはなく、むしろ内陸と比べてデメリットも多いよね。それに「都心」と言ってもアクセスがいいのは新橋・銀座辺りに限られるのでそれ以外の都心部へのアクセスが際立ってよいわけでもないね。晴海フラッグなんかに至っては電車がないので、どこに行くにも高速バスでまず新橋に出る必要があって、通勤ラッシュの中、子供が私立の学校に通うにはちょっと厳しい気がします。
2、>夫婦共働きで世帯年収が2000万円を超えるようなパワーカップルにとっては、住宅購入の予算の上限は2億円となる。世帯年収2000万円なら1億4000万円ぐらいが上限だと思いますけどね。それに金利が0.25%上がると年間50 万円利息が増える。来年には更に0.
25%上がるのはほぼ確実なので年間100万円も支払いが増える事が予想それるなら尚更買わない。それにそもそもどんなに便利な場所でも70平米未満の家に2億も払うなど常軌を逸していると思います。
3、有名企業に勤める大学時代の部活の先輩が約15年前に田町駅から徒歩10分のタワマンを35年ローンで購入。購入直後に招待頂いて「夜景すげー!」とみんなで大盛り上がり。でもその後、途中からずっと愚痴っていた。朝エレベーターがこない、生活が不便、食料品が高い、購入当初に宣伝文句だった景観が変わってしまったetc.,. 結局2年前に売却して「利益出た」と喜んでいたが、後から諸々引かれて、払ってきた金利も考えると「まあこんなもんか」という感じだったらしい。その後吉祥寺駅から徒歩20分の普通のマンションに買い替えて「またローンが始まる」と笑っていた。タワマンを買って喜ぶ価値観自体がもう時代的に違うのかもな~と思う。
4、不動産には実需と投資があるけど、この相場が極端に乖離してしまえばいつかは崩れる。今はこの投資側が崩れ始めているくらいの状況かと思いますね。
投資で物件が循環している間は実需無視の価格設定でもなんとか保たれるけど、これが崩れてしまうと投資で持っていたような物件は実需に近い辺りまでの大きく調整が入る可能性が高い。短期転売目的での購入や、将来の値上がりを見込んで身の丈を超えたローンを組んでしまった人達はかなりのダメージになるかも知れませんね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/795dfb5caf14dbcf772fbb652121120c49b1b4c1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]