羽藤凰ちゃん(3歳)は2023年6月1日、岩手県北上市の認定こども園にてバナナを誤嚥し、低酸素脳症を起こし重い障害が残りました。両親は誤嚥事故の公表がなされないことを疑問視し、同様の事故を防ぐために情報開示を求めています。事故の詳細は未公表で、園側も回答を控えており、両親は市に周知を求めましたが、一個人の問題とされました。
国のガイドラインに基づき、事故は検証外とされ、詳細な調査は行われていません。この状況に対し、他の保育関係者や市民からも疑問が提起されています。

この事件は、保育施設における誤嚥事故の危険性とその透明性が欠如している点で批判が避けられません。現状、問題の公表が不十分なまま時間が経過し、同様の事故が発生する可能性が残されています。制度上、死亡事故や厳格な意識不明状態のみが公表の対象となり、重篤な後遺症が残る事故が軽視され得る基準の問題があります。

具体的な解決策としては以下の三つが考えられます。
まず、国や地方自治体のガイドラインを改訂し、重篤な後遺症が残る事故についても公表と検証の対象に加えること。次に、保育施設内での誤嚥事故防止のため、具体的な食事管理ガイドラインを策定し、全国的に徹底すること。最後に、事故後の情報開示と被害者家族への支援体制を整え、透明性を確保し、再発防止に努めることです。

このような同様の事故が続く中での対応の遅れは、社会全体の安全意識の欠如と見なされます。誤嚥事故防止対策の強化と情報開示の義務化を進めることで、子どもたちが安全に過ごせる環境を確保することが求められます。


ネットからのコメント
1、預けて何か起こったら預けた先が悪いと言うのではなく、よほどの過失がない限り責任を問うのは難しいでしょう。他の事例のように全然小さく切ってなくて誤嚥したのと今回のようにかなり細かくしていたのに誤嚥したのとでは全く違います。3歳で2cmのバナナをさらに細かくしたものを誤嚥して責任に問われたら預けること自体が禁止されてもおかしくないでしょう。風邪気味で預けたという点で咳き込んだときに誤嚥してしまったのかもしれません。体調不良の時は熱がなくても咳が酷かったりするときはお互いのリスク回避のためにも休ませるべきだと思います。
2、1本のバナナをそのまま渡して本人に齧らせていた、だと改善の余地はあるけど、輪切りにしてさらに4当分しての提供。かなり気を遣った提供方法だと思います。
風邪気味の申し送りありとのことですが、直接関係あるかは断言できませんし、風邪気味であると伝えた上で登園させてもらえるのか、と驚きました。親御さんも、それはわかっているから大々的に園を攻めた言葉は使っていない様に感じました。発表していなかった、という点が不満なのはわからなくもないですが、改善出来る点がほとんどない以上、発表したところで着地点をどうするか悩むところですね。
3、いくら気をつけてくれと言われても、集団の中で1人の子どもだけを見ていることは難しいです。保護者の勘はよく当たります。せめて乳児期だけでも「風邪気味だな、様子が違うな」と思った時に保育園に預けなくても済むような社会であって欲しいです。
4、周知して何か得られるなら…だけども、園としてもよくよく気をつけて給食を出してるうえでの事故で、救命処置や通報もしっかりされてるようだから、そういうことまで記載すると逆にご家族の神経を逆なでしたり、傷つけてしまう可能性が高くてためらっちゃうところもあったんじゃないかと思う。私自身胃ろう持ちで、誤嚥をしやすい体だから言えることなんですが、刻めば大丈夫というものではなくて、刻めば刻むほど誤嚥しやすくなったりもするんですよね。
バナナなんかも、細かくしすぎると逆にむせやすくて、小さくなりすぎる場合はヨーグルトとあえた方が良いとか、誤嚥防止って面倒なんですよ…。記事内にもありますが、よく噛む力を育てるべき時期に配慮しすぎると結局噛む力が育たないとか…勿論それにも個人差もあるし。同じ食事で問題ない子、事故になる子、事前の予知は困難。集団保育である以上、必ず抱えるリスクだと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0e782026c6144955b80d3ffbc56c01e6e6d7e9e7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]