2025年、中国では人型ロボットが注目を集めました。春には北京で開催されたロボットによるマラソン大会で、約20キロメートルを走破した20体中6体が完走し、技術力を披露しつつハプニングも相次ぎました。続く夏の運動会では、サッカーやボクシングなど多彩な競技に挑むロボットたちが話題となりました。国策により巨額の資金がロボット開発に投入され、市場規模は約1600億円に達し、中国製は世界の約50%を占めます。
急速な進化と価格の下落が見られる中、一部では労働力不足の救世主として期待される一方で、監視強化の懸念も浮上しています。

このニュースに対しては批判的視点が必要です。中国が人型ロボット開発に巨額の国費を注ぎ込む姿勢は、その技術革新の意欲を示していますが、社会的な問題を見過ごすことはできません。まず、このプロジェクトが労働力不足への対応として正当に評価される一方で、既存の労働市場を脅かし、雇用不安を引き起こす可能性は無視できません。次に、ロボットに搭載されるAIが大量の個人情報を蓄積し、それがどのように管理されているのか透明性が欠如していることが問題です。また、中国政府がこれを監視の強化に利用する可能性もあり、プライバシーへの懸念が高まります。これらの課題に対応するためには、以下の改善策が考えられます。
第一に、AIおよびロボットの倫理的運用基準を国際的に確立し、従うようにすること。第二に、データの収集および利用に対する厳格な規制を設け、プライバシー保護を強化すること。第三に、雇用の変動に対する社会的サポートプログラムを整備し、新たな労働市場への移行を支援すること。これらの対策を講じない限り、中国の人型ロボット開発の進展は、世界にとって危惧すべき事態を招く可能性を孕んでいると言えるでしょう。




ネットからのコメント
1、日本の人型ロボット開発は、今も細く続いていますが、かつての主役だったソニーやホンダは第一線から退いています。ソニーはQRIOの開発を終え、エンタメや半導体など、収益性と強みが直結する分野に集中しました。ホンダもASIMOの開発を2018年に終了し、人型そのものではなく、自動運転や作業ロボットなど実用技術へ成果を引き継いでいます。一方、川崎重工業や産業技術総合研究所は、人型ロボットを災害対応や作業支援に限定して研究を継続しています。日本は高い技術力を持ちながら、事業化や社会導入に慎重でした。人型ロボットを「作れる国」から「使い育てる国」へ変われるかが、これからの大きな分かれ道だと思います。
2、自動運転車についても棺おけの山ができると悪口を言われていたがいつもまにか数万台も走っていて日本は遥か後方においていかれた。
最近の日本は負け惜しみばかりを言わずにとにかくなんでもチャレンジしてほしい。
3、人型ロボットありきで、どういう課題を人型ロボットで解決したいのか見えないのが怖い。人型ロボットにトラック競技、サッカー、格闘技をやらせるのも、最終的には軍事ロボットとして兵士の代わりに戦争に参加させるのが目的なのだろう。倫理的にも問題点が多い開発競争と言える。
4、ホンダが開発して、その技術とフォーマットを無料公開したアシモの限界まで来ていますね。AIと連動した流れるような作業の実現と、人の気まぐれによる動きを予測できるかの追及ですね。今の状態じゃ自動運転もこの気まぐれにやられている。もっと膨大なデータ処理ができるようにならないと、これ以上に進化は見られないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/93228db877c80aa38e3bcb8d56a6fd0203749c5d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]