中国外相の王毅氏は、北京でのシンポジウムで高市早苗首相の台湾有事発言について批判した。王氏は、日本の現職指導者が中国の領土主権に挑戦しているとし、「日本軍国主義の台頭」を警戒すべきだとの見解を示した。さらに、今年が「抗日戦勝80周年」にあたることを強調し、日本が戦後の国際秩序への挑戦をおこなっていると指摘した。その中で中国外務省は、日本が過去の責任を反省せずに出している発言や態度に問題があるとし、王氏は日本政府に対する対日批判を強めている。
日本と中国の外交関係は、歴史的な背景から複雑な側面を持つ。王毅氏の批判は、中国政府が自国の主権に敏感であり、日本の発言を挑発と捉えていることを示している。この状況は、両国間での信頼関係を損なう潜在的な危険性を孕んでいる。本質的な問題は、過去の歴史問題による感情的な対立が今もなお続いていることだ。このため、双方の政府は歴史的な経緯を超えて対話を行う必要がある。具体的には、定期的な外交交渉の場の設立、相互理解を深めるための文化交流の促進、そして歴史教育の再評価が求められる。このような努力によって、両国の緊張が緩和されることを期待しているが、まずは対話の扉を開くことが何より重要だ。
ネットからのコメント
1、交戦状態にもないのに射撃管制レーダーを照射し、ロシアと共同して戦略爆撃機による示威行動を行なっておいて、軍国主義国家がどちらであるの明らかではないでしょうか。世界に対して中露の軍事力を背景とした示威行動を広く喧伝し、如何に中露の言動が欺瞞に満ちた事である事を知らしめる必要があると思います。腰の引けた外務省には期待できませんが、キチンと仕事をしてくれるよう祈るだけです。
ただ、今後重要な事はこの様な事を平気でされる原因、防衛力の著しい不足を早急に補う必要があると思われます。通常兵力の増強は時間的にも経済的にも無理があるので、効率を考えて戦略原潜の複数ユニットの整備が有効だと思います。核を手放したウクライナの実情を考えれば、対応の困難な運用形式の核武装が最も有効と思います。
2、中国の王毅外相が「台湾有事」発言をめぐり高市政権を批判しているようですが、表題にある「日本が領土主権に挑戦」という見解は、「日本が」を「中国が」に変更するだけで、国際社会は納得するのではないでしょうか。要するに、台湾だけでなく、尖閣諸島やスプラトリー諸島にまで「中国が領土主権に挑戦」しているのは明らかであり、スプラトリー諸島の領有権に至っては、国際海事仲裁裁判所が中国側の主張を退けてフィリピンに軍配を上げています。しかし、当初中国が唱えていた漁船などの退避場所のはずが、現在に至っては軍事基地化されていると言っても過言ではないと思います。中国は、安保理の常任理事国として自分の行いを顧みることなく、高市政権を批判する姿勢を改めるべきであり、台湾に侵攻しようとする試みを断念するのがスジではありませんか。
3、尖閣諸島や沖縄は中国領と日本の領土主権に挑戦している中国が何を言っているんだろうと思うし、日本がいつ他国の領土を欲しいと言ったんだろうか。中国は一つの中国と国際社会に主張をしているけど、台湾は独立国であり領土、主権、国民、政府、軍事、防衛、外交権を有しており今まで一度たりとも中国に統治されたことなどないわけで、中国が台湾を領有しているという主張は全くの不条理だと言える。日本が望んでいるのは東アジアの平和と安全なのに、中国の世論誘導によって高市政権を崩壊させようとしているので、日本も防衛強化が急務だろう。
4、度重なる強硬発言を繰り返す、よく鳴くホトトギスのような姿勢には、正直うんざりさせられる。チベットに由来する象徴的存在までも政治的に利用し、外交カードとして振る舞わせている現状には、呆れを禁じ得ない。そろそろ外に向かってピーチクパーチク騒ぎ立てるのではなく、国内に目を向けるべきではないだろうか。若年層の失業、労働者の生活不安、経済の停滞といった問題こそ、政府が最優先で取り組むべき課題である。
外部に原因を求め続けても、台湾の主権が中国にあるわけではないという現実は変わらない。問題の本質は台湾にあるのではなく、中国国内の統治と経済のあり方にある。他者を欲する前に、まず自国の足元を立て直すべき段階に来ている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/14b8ac9fd24a9fac879f4469504fe340f54df7a0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]