漫画家の江口寿史氏が、自身のイラストをめぐる騒動について10月30日に自身のSNSで謝罪と説明を行った。10月3日に江口氏が投稿した内容が発端となり、ルミネ荻窪のイベントポスターで無断で参考にした写真が指摘され、本人へ直接謝罪。弁護士を介し和解に至ったが、騒動はデニーズやZoffなど複数企業に飛び火し、「トレース=盗用」と批判が拡大した。
江口氏は業界内でのトレースの認識と自身の製作手法への反省を述べ、今後の改善意欲を示した。

イラストレーターとしての創作活動における倫理と技術の境界について考える場面です。江口寿史氏が陥った問題は、クリエイターとしての配慮欠如が引き金となり、大きな波紋を呼び起こしました。この事件から学べるのは、まず他者の著作物に対する敬意を払うことの重要性です。参考資料としての利用は、技術的側面と倫理的論点の双方を慎重に検討すべきです。改善策としては、作品制作の過程をオープンにし、透明性を確保すること。次に、著作権に対するライセンスや合意書を制作工程に取り入れること。そして、創作方法に関する教育を積極的に行うことが文化全体の理解を促します。この事例は、イラストを「作る」ことであるという江口氏のスタイルを再考する契機となり、価値観の再構築を迫るものであり、クリエイティブな安全地帯に向けた一歩となるでしょう。
ネットからのコメント
1、「私の場合は下描きの最初期の第一段階と考えています」でも、ネットでいくつかトレースされたとされる絵を見たけど、構図だけでなくシワの具合や色なども全て写真と同じものも少なくなく、下書きの最初期だけという言い訳は無理あると思いますけどね。
2、絵って、構図がまず大きいと思うんですよね。それを、他人のものを完全にトレースしている時点でプロではない。昔、漫画家の構図トレースが問題になったことがあって、写真や雑誌掲載のイラスト(武将が並んでいるものだったと記憶している)の構図を取り入れて描かれたシーンがアウト判定だったはず。今回は、構図を参考にしたどころか、丸々盗用している点は極めて悪質だと思います。特にそれを表に出さず、高い金銭を受け取っていたことも非常に度し難い。決して許されるべきではないと思う。
3、素材、デザインをイチから考える事はできない単なる上手い絵描きで、この人のセンスだと思って依頼した会社やファンはガッカリだろうなあ。既成のものを「江口寿史風」に仕上げてそれで金取るのはどうかと思います。
4、言い訳多すぎる・長すぎる。特に「そのアタリの上にさらに下描きを何重にも重ねていきます。それは参考にした写真から人物の構図、輪郭などを修正して自分の絵に変換していく作業です」の部分、往年のトレパクラーが「なぞって線ひくのとかだって大変だし」とか言ってたのを思い出し、トレースパクラーってみんな同じ所に行き着くのかなと思って感慨深い。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d17eae6818023f1b6cdd83f07a2703e2118e0481,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]