日本の書店が急速に減少しています。全国で約28%の自治体には書店が一軒も存在せず、これは「時代の流れ」ではなく深刻な「文化の危機」です。海外では、独立系書店の復活が進んでいるのに対し、日本の書店は経営環境の問題で消え続けています。図書館も新たな文化拠点としての役割を担いつつあるが、財政難や老朽化など課題があります。特に流通側のシステム、再販制度、委託制度、雑誌発売日協定が主な原因であり、改革が求められています。

日本の書店の減少は単なる「時代の流れ」にとどまらない問題です。本来、書店は地域社会に知識と文化を提供する重要な場所ですが、再販制度や委託制度など、古いシステムが書店の首を絞めています。まず、再販制度を見直し、本の価格を自由に設定できるようにすることが必要です。次に、委託制度の改革を進め、返品率の削減を図るべきです。そして、地域による雑誌の発売日を見直し、効率的な流通体制を構築することで、業界全体の生産性を向上させることが求められます。日本は、出版制度においても変化を恐れず、過去の成功体験に固執せずに改革を行うことが求められています。このままでは、本を通じた文化の交流と成長が失われる危険性があります。時代に合った新たな制度設計が必要です。
ネットからのコメント
1、片道1時間半程度かかる遠距離通勤の時は文庫本を本当に重宝しました。
本屋さんで次に読むものを物色するのも楽しみでした。ですが、今は老眼で字を読むのが億劫になり、すっかり本を手に取ることがなくなってしまいました。「日本で何が起きているか」って、活字離れでしょうね。以前は何かを調べるのに関係図書を購入するのが当たり前でした。旅行に行く時は旅行ガイドを購入して色々調べて、それだけで楽しくなったものです。今はネットでなんでも調べることができます。それも指先をちょいちょいと動かすだけでお金もかかりません。この生活に慣れてしまったら、本屋さんまで足を運んでお金を払ってまた帰ってくるということのなんとコスパが悪いかということですよね。
2、元書店員です。問屋さんが人気の本を大手のチェーン店や都会にばかりまわし、小さな書店にはまわさない。それなのにお客様には品揃えが悪いと文句を言われ、立ち読みに乱され、万引きや、デジタル万引き、さらにはAmazonやサブスクに追いやられて雑誌すら売れない。爆発的人気のコミックや、どちらが付録かわからないような付録メインの雑誌頼み。それもまた「特装版」などをまわしてもらえない。
取り寄せを頼まれて出版社に電話しても、問屋経由で届くのは何日も後。あまりに待たせるので、Amazonで買って販売したりもしてました。(儲け0)入荷予定数分予約受け付けたのに当日減らされたなんてこともあり、毎日怖かったです。そして閉店。荷物は重いし、ほぼ毎日入荷あるし、好きだった本への興味もなくなったので、もう戻りたくないです。東京でよく立ち寄っていた三軒茶屋の蔦屋もなくなると聞きました。とても淋しいです。
3、私はマンガが好き。週に何冊かはコミックを買っている。職場の帰りに、日課の様に本屋に寄っていた。ところが、その本屋が半月後に閉店するそうだ。やっぱり紙媒体が好きだし、若者みたいに電子書籍はちょっと。買うのはアマゾンでもいいけど、新しいコミックはやっぱり手にして考えたい。あとは、ショッピングモールの本屋まで足を伸ばすしかないか。時代の流れで、仕方ないのは分かっているけど、本屋が次々に無くなるのは、悲しいと思っています。
4、大都市にジュンク堂や紀伊國屋書店はあるけれど、我が自治体には主要駅構内に本屋が一軒あるだけです。
それも地域の中規模書店の何店舗ある内の一軒です。学生時代には、JRや私鉄の駅前には必ず個人経営の書店がありました。学習参考書や小説などが置いてあり、立ち読みしながら過ごしたものでした。アマゾンなどの通販があるから、欲しい本は頼めばありますが、自分の関心のあるものしか興味が向かいません。学生の親戚も数人かいますが、授業で使う本や参考書、問題集しか読んだことがないと言っています。小説一つ読んだこともなく、他の本といえば漫画ぐらいでしょうか。自分の興味のあるものしか手に取らないと、必然的に視野は狭くなり、変化の激しい世の中からは取り残されることにもなりかねません。勉強や仕事の本、漫画の本以外には読まない人ばかりになれば、世の中の文化的な雰囲気そのものが消えて行く社会になるのではと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/002dd8caf2b8f2a2668fab69142da2012ea8c75a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]