中国軍は、30日に台湾周辺で大規模な軍事演習を行いましたが、この動きの背景には軍内部での汚職問題があります。10月には、東部戦区の前司令官である林向陽氏が汚職により共産党籍を剥奪され、複数の高官の失脚が相次いで報告されています。新たに司令官となった楊志斌氏にとって、この演習は就任後初の大規模なものです。また、11月に3隻目の空母「福建」を就役させるなど軍備の増強を急ぐ一方、軍内部の汚職の根絶が進まず、重要ポストの空席が続いています。

中国軍内部の汚職問題は、深刻な制度的欠陥を突きつけます。高官の失脚が相次ぎ、組織の信頼を揺るがしています。演習の名が変わったとしても、根本的な問題が解決しない限り、その真実は覆い隠せません。
問題の背景には、権力構造の不透明さと監視メカニズムの欠如が大きく影響しています。このような状況は、安全保障体制そのものに脅威を与えかねません。今求められるのは、徹底した汚職の調査と透明性の確保です。
解決策として、第一に、独立した第三者機関による監査を導入し、透明性を高めることが必要です。第二に、内部告発制度を強化し、情報提供者の保護を徹底することで、組織内の歪みを是正する手段を持つべきです。第三に、汚職撲滅を目的とした教育・啓蒙活動を実施し、倫理観を組織全体に浸透させることが不可欠です。
軍備増強と同時に、内部腐敗の撲滅を怠ることは、結局のところ自らの足元を見失うことになります。
持続可能で健全な組織運営が真の力を生むのです。
ネットからのコメント
1、今回の演習は中国軍の自信を示すものというより内部の不安定さが外に滲み出た動きだと思う汚職粛清で司令官級が相次ぎ失脚し新司令官は正統性を示す必要に迫られているその結果就任直後に大規模演習を行い体制は揺らいでいないと内外に示そうとしているつまりこれは台湾侵攻準備というより体制維持のための政治的演出の側面が強い内部が不安定なほど示威行動は増えるその点を冷静に見極める必要がある
2、意外と軍のまとまりは無いのかもしれませんね。指揮官が次々と入れ替わるような不安定な状況で、高度な連携が求められる台湾侵攻作戦が本当に遂行可能なのか疑問です。軍の規律が乱れている時期ほど、外部に対して強い姿勢を見せて虚勢を張る必要があるという、独裁政権特有の力学が働いているように見える。これほどの粛清を行っても汚職が止まらない現状は、習政権の軍統制が必ずしも盤石ではないことを示唆しているのではと感じる。
3、中国軍による台湾進攻というと、しばしば「中国軍が台湾海峡を越えて強硬に上陸作戦を展開する」といったイメージで語られることが多い。
しかし、そうしたシナリオは現実的とは言いがたい。仮に中国が台湾への進攻を決断する場合、まずは軍事演習を装って台湾周辺を海上封鎖し、人や物資の往来を遮断する形で圧力をかける可能性が高い。そのうえで、台湾政府に対して中国への従属を迫り、戦闘を伴わない「無血開城」を狙うと考えられる。このような状況に至れば、アメリカや日本であっても、中国軍の動きを即座に止めることは困難になるだろう。中国が本気で台湾統一を目指していないと断言するのは、少々楽観的ではないか。世界中の軍事専門家の予想を裏切って、ロシアがウクライナに侵攻したのは、つい最近の出来事であることを忘れてはならない。
4、汚職と関連して、「裸官」と言う輩もいる。収賄などでため込んだお金を地下銀行を使って海外に送金すると言うものだ。その海外には家族を逃しては住まわせているとも聞く。アメリカやカナダ、オーストラリアが「避難先」として人気らしい。収賄以前に、家族を皆海外に住まわせると言う発想が出て来る時点で、中国と言う国が如何に不安定であるかが解る。
だからこそ、今後は果たしてどうなる事だろうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/97e7397716d108948086c7bd1be0c7e98e66e986,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]