10月16日、午後5時半過ぎに自民党総裁の高市首相と日本維新の会の吉村代表が国会内で会談を行い、衆院議員の定数削減法案の今国会での審議入りを断念し、年明けの通常国会での成立を目指すことに合意しました。高市首相は、来年には成案を得るために努力する意向を示しました。一方で、吉村代表は自民党の法案作成の努力に感謝を示すとともに、提出したにも関わらず審議が行われないまま国会が終了することを「非常に残念」とコメントしました。
実際には、企業・団体献金の規制を強化する法案から先に審議することを野党が主張し、結果的に定数削減法案は審議が行われないまま、今国会は17日に会期末を迎えることとなりました。

この度の衆院議員の定数削減法案が審議されないまま国会を終える事態は、日本の政治システムにおける根本的な問題を浮かび上がらせています。まず、政治家が掲げた政策が実行に移せない状況は、政府の意思決定プロセスの硬直性と、迅速性を欠いた対応を示しています。このままでは、有権者への説明責任を果たせず、国民の政治不信を招くこととなりかねません。制度の欠陥を正すためには、より透明で効率的な法案審議プロセスの確立が求められます。解決策としては、第一に、法案成立に向けた優先順位の明確化が必要です。第二に、与野党間での建設的な対話を推進し、法案審議の透明性を向上させるべきです。
そして第三に、長期的視点に立った立法制度の改革を行い、迅速かつ責任感のある政策実施を確保する体制を整えることが求められます。これこそが、日本の政治が本来目指すべき姿であり、国会が国民に信頼されるための道筋です。この事例を機に、積極的な制度改善に進むことを期待したいです。
ネットからのコメント
1、吉村は成案を求めるなら選挙区の統合案を自ら出してたたき台くらいには示さないとダメやろ。比例区削減だけでは不公平、どころか与党が有利になるためだけの改悪。選挙区も統合して減らさないと公平とは言えない。そのうえで選挙区の統合は一票の格差の是正を同時に行わねばならない。吉村は自民にやれ、やれ!と言うだけでなく自分で統合する選挙区を具体的に示して合理性のある削減案を示さなきゃなるまいよ。口先だけで何もしないやつが何を偉そうに、国会議員でもないくせに。と言われるだけでしょ。だから吉村は維新の案として統合選挙区の下地の素案くらいは出す義務があるわな。
2、議員定数削減よりも社会保険料を下げることに命運をかけて取り組んでいただきたかったと国民民主の代表にも言われてますけど。
早々に実績を出してもらう必要があるわけですから、社会保険料引き下げにも言及してもらわないといけませんよね。
3、通常国会でも難しいでしょうね。1年以内に結論が出ない場合にオートマチックに削減する箇所を外さない限り、野党の反対に加え、自民党から造反が出るから成立しない可能性が高い。それよりも、政治とカネの問題を優先すべき。立憲は政治改革を一歩進めるために、公明党・国民民主の受手規制に賛成することを表明している。通常国会では、公明・国民民主+立憲・維新で修正協議を行い修正案を作成し、早々に成立させるべきである。
4、維新が苦しい立場にあることは吉村氏の顔を見れば分かる。連立を組んだとはいえ、圧倒的に少数である政党に自民党という大きな山を動かす力があるわけが無い。身の程をよく理解した方がいい。また、維新が連立を離脱した場合、自民は国民民主と連携する可能性も十分にある。維新は所詮、自民に利用されているだけである。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e792e0408ffdb528996ac2234a6fec555e505225,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]