フィンランドの与党議員がSNSにアジア人差別的な「つり目ポーズ」を投稿し、これを受けて日本人の映像クリエイター太田悠介が差別の実態調査を求める署名活動を開始しました。12月19日時点で賛同者数は世界中で3万5000を超えており、フィンランド国内外から支持を集めています。この問題は国会議員による行動であるため、差別行為の社会的受容が許される危機感を太田は指摘しています。
多くのアジア人はフィンランド社会で「おとなしく勤勉な移民」として好意的に見られる一方、日常的にからかわれる行為を受けています。特にアジア人への差別は他の人種と比べてあまり可視化されておらず、これまで抗議が少なかったことが背景にあると考えられます。

この事件は、差別的行為に対する社会の無頓着さを浮き彫りにしました。フィンランドの与党議員による「つり目ポーズ」は、多くの人が不快に感じる一方で、社会的には黙認される傾向があります。この現象の根底には、制度の欠陥と抗議の不足が挙げられます。フィンランドにおけるアジア人の差別が可視化されていない理由の一つは、抗議の声が十分に上げられていなかったことです。改善策として、まず教育現場での差別に対する教育を強化することが必要です。次に、公共機関や企業レベルでの差別防止のための研修やガイドラインの制定が求められます。
また、メディアを通じた意識改革の促進も不可欠です。社会全体が差別に対する感度を高めなければ、こうした不公は繰り返されます。価値観の根本を見直し、差別の無い多様性を尊重する社会を築くために、今こそ行動が求められているのです。
ネットからのコメント
1、実際に海外に住んでいる人の言葉だから、重みがあるね。差別を肌で感じているからこそ、今回のつり目騒動に危機感を持っているんだろうね。(日本にいると、海外でのアジア人差別に気がつかない)これで差別がなくなることは無いだろうけど、「自分たちは軽率な行動をしている」という自覚は持って欲しいよね。
2、とても勇気のある行動だなと思います。今回は中国人を揶揄した行動でしたが海外では中国も韓国も日本も東アジア人です。ことなかれ主義の日本人が声を上げて問題提起することはとても意義深く、これをきっかけに差別や揶揄が少しでも軽減されると良いなと思います。
3、何が許せないってフィンランドの人権大使がこの騒動について「どう思われますか?」と質問した日本人ユーザーのアカウントをブロックしたりトロール扱いして炎上した後に逃亡している件だ。
よりによって人権大使がこれですよ。フィンランドは差別をする国だと大っぴらに宣伝したようなものです。
4、「悪意がない」=「差別と認識していない」ということ。差別と認識していないくらいアジア人差別が蔓延っているというのが実態ですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9b6d8d9b04d464ad49ef794a6b97cc52d98fd93d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]