事件概要:2025年8月5日、小泉農水相は、約2万9000トンの備蓄米がキャンセルされたことを明らかにしました。神奈川県内のスーパーでは、割高な「江藤米」が売れ行きが悪化し、低価格な「小泉米」が流通し始めたことが要因です。倉庫には、江藤前大臣時代に競争入札で落札された米が約210kg残っており、販売現場では値下げ合戦の兆しも見られます。
福岡県での備蓄米販売会では、古古古米が5kg税込み1800円で販売され、購入制限なしで大量購入者が現れるなどの事態が発生しました。政府は米価格高騰を検証し、増産へ方向転換する方針を示しました。
コメント:現状の米市場の混乱は、単なる価格競争にとどまらず、農政の重大な失敗を浮き彫りにしています。過剰に購入された高価格な備蓄米と、それに続く低価格米の登場が、消費者の不信感を招き、販売店の混乱を引き起こしています。そもそも、農水省が米の生産量について誤った見通しを立てたことが問題の根幹です。このような誤判断が続くと、さらなる不安定化を招くことは目に見えています。
具体的な解決策としては、まず第一に、需要と供給に即した柔軟な価格設定の見直しが必要です。次に、備蓄米の管理システムの改善と、消費者の信頼を取り戻すための情報公開が求められます。
そして、最後に、農業政策の再構築を行い、現場の実情に即した生産計画を立てるべきです。制度を根本的に見直すことが、今後の安定した供給体制に繋がります。
政府の責任感と誠実な対応が求められます。
ネットからのコメント
1、備蓄米のキャンセルが出ること自体は良いことだと思います。市場にコメ不足感が無くなってきたということであり、特に、江藤米なんて高くて古い米は、売り難いと思います。江藤前農水大臣がいかに、一部の人達の利益ばかり考えた政策をしてきたかがわかる出来事でもあると思います。
2、こう言う記事は少なくとも消費者にとっては大事。 何せ最近は悪天候で米不足が予想されるような記事にテレビでもニュースでしている。 正直その程度の局所的な報道はどこかで毎年あって聞いている。全体的にどうなのかということが見えなくなって、買いだめなど余計米不足を起こしてしまう。去年も同じで、気候変化による米不足報道が先行してしまったが、結局収穫量は例年並みという情報もある。まあ、この情報も本当かどうかと思うが、いずれにしろ局所的な不作を報道するメリットは何もない。
もっと全体的に見て報道するか、いっそ混乱が予想されるなら、局所的な不作などは少しは報道を自粛して欲しい。
3、高温障害の対策がないと増産は難しいでしょうね。40℃が当たり前の日本。今のコメ品種は、30-35℃の日本の夏を前提に開発されています。2023年米は高温の影響が新潟などで大きく、在庫が8月には不足していましたね。流通はどうするのでしょうか。複雑な経路を通って買い取り価格の倍の小売り価格になります。年間の保管や需給調整など今はアナログ的な勘と経験によって運用されていると思います。これを買えていくのは既得権のこともあって難しいのでしょうね。
4、近くのJA直売所では5キロ3500円ほどの江藤米のみで他の農家の米は無し。政治屋とのなれあいで高値入札した結果、売れなくて他の米は仕入していないのだろう。もうじき早場米が出回るし、新米が出たら高くても初期は売れるだろうから精米した江藤米はどんどん品質が落ちることだろう。JAに売った備蓄米は国で引き取り国会と霞が関官庁の食堂で全部食べ切るようにしてもらいたい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4ffc78a6d52638b1f9cdc0b5826b59716d168c2f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]