鈴木憲和農水大臣は、就任会見で、物価高に対する経済対策として、お米券やお米クーポンを活用すべきとの考えを示しました。彼は、「現在の価格で購入が難しい人々に対して、こうした対策が今すぐに実行可能だ」と述べています。また、米の需要については、不足感が解消されたとの見解を示しました。米の価格に関しては、市場での決定を重視し、備蓄米は米の不足時に放出すべきという立場を表明しました。

これに関連して、食糧法の改正も検討を示唆しました。

鈴木大臣の物価高対応策として挙げた「お米券」は単なる一時的な施策に過ぎず、現下の複雑な経済情勢に対し十分な解決策とは言えない。現状、不足感の払拭されたとする米の需要分析は現実を正確に反映しているか疑問である。そもそも、物価の高止まりは単にマーケットの問題として片付けられない制度的な欠陥が隠れている。抜本的な改革が必要であり、消費者保護を目的とした価格安定政策の導入、農業支援策の拡充、業界と消費者間の透明性の確保が必要だ。市場の力に全てを委ねる前に、国家が果たすべき責務と市場メカニズムのバランスを取り戻すことが、真に多くの国民の生活を守る鍵になるだろう。物価の高さという重荷を、単なるクーポンで軽減できるとの楽観は打ち破られるべきである。

ネットからのコメント

1、価格はマーケットが決めるもの、であるならば政府が減反や増産を主導することがまずおかしいよね、と。前政権で、米政策はいまだに政権をゆるがしかねないということが分かった。一度値上がってクッションが出来ているとはいえ、国民に寄り添わない態度を続けると途端に崩壊する。生産も自由競争に任せ、多くなった分をどう消費していくかを政策で後押ししてほしいけどな。

2、この大臣ホントに大丈夫なのか？コメの価格が下がらない中でお米券をばら撒くってことは政府が支払う？お金撒こうとしたのを中止したのにやろうとしてることそんなに変わらなくないか？それに米食べない人からしたら迷惑だと思うし、米を加工して製品を作る人たちはどうするんだろうか？価格帯を抑えるにはある程度増産して安定的な金額で買い取る仕組み、機材へ投資できやすい環境の整備、国内需要を超えるものは国としてブランディングして海外へ、発生した利益は賛同した農家に還元していったらいいのではと？

3、いろいろ、令和6年産は不作だったとか、言っておりましたが、現在、スーパーには令和6年産のコメが大量に出回っていますよ。

去年の今頃は最初、例年並みだと言っていたのが、急に不作だと言い出して、米価が跳ね上がりだしました。実際は農林中金の損失の穴埋めをするために、JAが売値を上げたしか思えません。あれこれ、いろいろな屁理屈をこねて、米価高騰の原因をごまかそうとしてますが、あまりにも、稚拙な手を使って、国民をだまそうとしています。ヤフコメでも、疑問を持っている意見が多いです。嘘に嘘を重ねると、結局、追い詰められて、理論的に、つじつまが合わなくなってきます。そろそろ、真実を国民の前にさらした方が良いと思いますよ。それが証拠に今年度は豊作にもかかわらず、米価は下がっていません。

4、お米クーポンで物価高対策できるという点について、理屈を大臣自身が説明できるようにしてください。クーポン配っても需要が喚起されて米の価格が上がりますよね、その税投資で潤うのは消費者ではなく中間業者ですよね。このように補助券事業というのは、コロナ時のように、事業者側を支える政策だと思うのですが、皆さんもこの人がどこを向いて仕事をしているのか、考えてみてください。