国連は設立80年を迎えましたが、現在その組織は深刻な課題に直面しています。1945年に51カ国で始まった国連は、今や193カ国に拡大し、その結果組織の肥大化が問題として浮上しています。特に注目すべきは、資金提供の大部分を担っていたアメリカが、トランプ大統領による政策で国連への拠出金を大幅に削減したことから、国連の財政難が深刻化している点です。
この状況に対し、グテレス事務総長は職員のリストラや関連機関の統廃合を提案し、組織のスリム化を図って事態打開を目指しています。一方で、安全保障理事会は依然として機能不全に悩まされており、国際情勢に適した改革が必要とされていますが、進展は遅々としております。
国連の歴史的佇まいと設立目的を考慮すれば、アクションの遅さや効率性への批判は避けられません。多国間協調の理念を維持しつつ、構造改革が急務と思われます。まず、常任理事国制度の見直しは不可欠であり、新興国や発展途上国の声を反映するための新設的な枠組みが必要です。また、資金の多様化も必要で、民間や各国政府との連携強化を図るべきです。さらに、デジタル技術を用いて運営自体の効率化を促進することで、より迅速な対応を可能にすることが期待されます。
国連の存在意義を問う声が高まる中、その意義を再実感させるためには、大胆かつ迅速な改革が不可欠です。多国籍間の協調に欠かせない国連の使命を再認識し、新しい時代に即した組織で力強く機能する姿を見たいものです。
ネットからのコメント
1、日本は常連理事国でもない。大きな権限もないくせに拠出金は世界第3位。何百億という金額をだしている。これは見直すべきではあると思う。今の日本は海外へお金を撒き散らすほど余裕はない。別に協力しないというスタンスを取る必要まではないが、非常任理事国の平均値くらいで充分。国内に還元してほしいね。
2、戦勝国の為のグループなので、この数十年機能不全に陥っており、そろそろ日本も違うグループを中心に活動した方が良い時代が来たと思います。戦争を止める事が出来ない国連に意味がないと、日本を含む人々が気付き始めて、国連の終わりが始まっているのでしょう。常任理事国の存在がある以上、全体の利益を測る事が出来ない組織はもう必要ありません。本当に沈黙の艦隊が必要な時代が来たと思います。
3、常任理事国でもない日本が、なぜ現在のような多額の拠出金を出さなければならないのか、疑問です。
拠出金は日本人が納めた税金であり、常任理事国になれるわけでもなく、ロシアや中国のいる全然機能しない安全保障理事会が決定権を持つ組織に寄付する意味って、あるんでしょうかね。
4、知り合いの国連職員だが、出張で何カ国目訪問達成とかほざいている。彼らの手当・福利厚生は、民間のそれを超えている。住居もその国の一等地で高級ヴィラが多い。創設時の理念はどこへやら。組織の形骸化が如実。安全保障委員会も抜本的改革が必要。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d8549e51e0084519fb8e9c6f17f97b29989e45e2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]