災害時に首都中枢機能を東京都以外で代替する「副首都」構想について、群馬県の山本一太知事は30日の定例記者会見で指定を目指す考えを表明した。24日に関連法が成立し、東京圏と同時被災する可能性の低さや経済規模、人口集積などが要件。群馬県は前橋赤十字病院や陸上自衛隊相馬原駐屯地を強みとして挙げ、迅速な救助・復旧対応が可能だと説明した。

副首都構想は、単なる候補地争いにしてはならない。群馬県の名乗りも含め、各自治体が「自分こそ適任」と主張する一方で、国民が本当に求めるのは地域間競争ではなく、災害時に国家機能を止めない仕組みである。候補地の宣伝合戦ばかりが先行すれば、危機管理という本来の目的が置き去りになる。
問題の本質は、副首都の必要性が叫ばれてきたにもかかわらず、平時から機能分散を進める具体的な制度設計が十分でなかった点にある。
首都直下地震などの大規模災害は、行政、経済、医療、物流を同時に揺るがす。解決には、第一に国の重要機関やデータ拠点を段階的に複数地域へ移すこと、第二に候補地域の交通・通信・電力など基盤を国費で強化すること、第三に実際の代替運用を想定した定期的な訓練と検証を義務化することが必要だ。安全を掲げながら準備を先送りする社会より、地味でも確実な備えを積み重ねる社会の方が強い。副首都とは肩書きを競う称号ではなく、国民の命を守る責任そのものである。
ネットからのコメント
1、人口集積の要件は不利でまったく想定外でしたが、首都圏が被災する「リスクシナリオ」においては、東京からの移動手段も脆弱化していることを想定しておくべきであり、そうすると、群馬県はかなり有力な候補になると思いました。災害時のバックアップという趣旨を正しく理解することは重要だと思います。
2、調べてみればわかるけど、群馬県が首都圏に何か甚大な被害が及ぶ災害があったら、その代替地として機能する役割を果たそうとしている計画を立てていたのは随分前からになります。
特に高崎から前橋を抜けて両毛線の沿線で役割を果たそうと計画している。実は場所的には東京の代替としては同じ関東だから都合良かったりするとは思うんだけどね。
3、それぞれ良いところあるとは思いますが。群馬はちょっと東京に近すぎませんかね?首都機能がぶっ壊れるほどの何かが東京で起きたら、群馬もタダじゃ済まない気がします。いずれにしても、その辺も含めて色々な候補地があるのは悪いことじゃないので。みなさん奮ってご応募してもらって。それをフラットに検討したらよろしいかと。
4、群馬は津波の心配はないし、北に向かう上越新幹線や西に向かう北陸新幹線も通る交通の要衝でもあるだが、同じ関東地方だと停電の影響を同時に受けてしまう可能性はないのだろうか。コストをかけて冗長化するのだから、東京と同時に機能停止しづらい場所であることが大前提だと思う。副首都の誘致を狙うならこの点はしっかり確認し、改善が必要なら改善して欲しい
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/12fc66e80cce3ae6f387fdd0e69caf8691bee732,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]