30日、高市早苗首相は、2027年4月から2年間、食料品の消費税率を8%から1%へ引き下げ、給付を組み合わせて実質ゼロにする方針を正式表明した。年約5兆円、2年間で約10兆円規模の財源不足が見込まれるが、赤字国債に頼らず確保し、2年後に税率を戻す考えを示した。

食料品の負担軽減は必要だが、年5兆円、2年間で約10兆円もの財源を動かす政策を「期待が高い」という理由だけで進めるなら危うい。問題の本質は、一時的な減税ではなく、物価高に苦しむ層へ継続的に届く制度設計が不足していることだ。政府はまず、財源の内訳を明確に公開すること、低所得者への直接支援を強化すること、税制全体の無駄や不公平を検証して恒久的な改革につなげることが必要だ。さらに、減税後の消費や生活改善の効果を検証し、失敗した場合の責任も明確にすべきである。政治とは人気取りではなく、次世代への責任を果たす仕事だ。
目先の拍手のために未来の負担を残す政治より、国民が納得できる透明な改革こそ求められている。国民が求めているのは一時的な安心ではなく、将来も信頼できる経済運営である。責任ある判断と説明を欠かしてはならない。
ネットからのコメント
1、減税を行なっても、売り手がその分価格に転嫁するとは限りません。欧州などで期間限定の付加価値税(VAT)減税を行った際も、「減税時にはあまり価格が下がらなかったのに、減税が終わるときにはしっかり(またはそれ以上に)値上げされた」という結果になり、最終的に消費者の負担だけが増えたという分析結果が多く報告されています。
2、中低所得者に対し1%に相当する範囲内で給付を行うとのことですが、所得の低い世帯ほど、所得に対する消費税負担の割合が高くなるという消費税の逆進性を問題にするのなら、給付ではなく、一律減税にすればいいだけのことでしょう。減税の時だけ財源と言うのですよね。補助金や公務員給与アップの時は言わないのに。
3、減税ってひとことで言うけど、消費税だけではなく、所得税、住民税、相続税、ガソリン税、などなどいろいろあるんです。
食料品だけの減税だけで本当に効果があるのだろうか。そもそもが消費税は社会保障費に使うつもりで導入したはず。財源の話になるけど、本当に財源が足りないかを与野党で明細を出して国会で議論されていない気がします。
4、公約実現を掲げて消費税減税に踏み切る姿勢は、選挙で示した方針への対応ともいえる。一方で、財源や制度の持続性が十分に示されないまま減税を強調したのであれば、有権者の期待を利用した「毛鉤」のような政策提示だったとの批判も出る。さらに「2年後は私が責任をもって戻す」という発言も、責任の相手は国民なのか、それとも役所や自民党内なのか明確ではない。政治家には言葉だけでなく具体的な説明が求められる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/da805cb0312e0f53590de288d1edc0939d3c22f5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]