鈴木憲和農林水産相は、石破政権が掲げたコメの増産方針に関するインタビューで、農家が米価の暴落を懸念していることを示唆した。彼は「需要に応じた生産」を基本とし、供給が需要を超えないよう調整する重要性を強調。昨夏の「令和の米騒動」から、政府の価格抑制策の見直しが求められている。鈴木氏は投機的な増産のリスクを提示し、来年には大幅な増産はないと述べる一方で、輸出拡大により中長期的な増産の可能性に言及。

コメの価格について「マーケットで決まる」とし、政府の関与を避ける立場を取った。小泉進次郎前農水相の「今のコメは高過ぎる」との意見にも触れ、政府備蓄米の随意契約による放出終了を年内に予定している。

今回の農水省の政策方針は、農家の経済的安定を揺るがす可能性があり、その不安は無視できない。供給過多による米価の懸念は、日本の農業システムの脆弱性を露呈している。まず、政府は現場の声に耳を傾け、現実に即した生産調整を実施すべきだ。そして、価格安定のための有効な市場監視システムを構築することが、農家の安心を取り戻す鍵となる。また、輸出産業を支える政策を強化し、市場の多様化を図ることで、国内の供給過多問題を軽減する策を取らなければならない。過去の異常事態を教訓として、政府は農業と経済政策の整合性を確保し、日本の食料独立を守るための真剣な行動を期待したい。

農家の切実な声を背景に、政策の再評価が求められている今、未来を見据えた行動が急務である。

ネットからのコメント

1、鈴木農水大臣は今のコメの高価格を維持しようとでも考えているのだろうか。コメ余りっていうけれど、そんなに余るか？余るなら今回は放出した分を補うために備蓄米に回したり、海外に輸出することも考えればいいじゃないか。小規模で効率の悪い零細農家や兼業農家で他にも収入がある農家を規準にするのではなく、大規模専業農家を増やすような農業政策をしてもらいたいものだ。コメが安くなったとして専業農家で大量に生産している農家ならそれなりの収入にはなるでしょ。先祖代々の土地だからって小さな田んぼを耕して、それだけでは収入が足りないからって他に仕事をするくらいなら、いっそのこと農地は手放した方が収入が増えるんじゃないのかねぇ。

2、米を購入する一般市民からすれば、ちょっと驚きの感覚です。しかし、農水省出身であり、零細農家・農協・米卸業者をファーストとするかたなのでしょう。新米になり米の価格が上がりました。農協の米買取価格が60kgで3万円=5kgで2500円、これが店頭で倍近くになる。

この流通経路を改革する考えは全くないようで。価格は市場に任せると言いながら、減産を指示するのは矛盾してます。果たして、国会答弁、マスコミの取材に耐えられるのか。ところで、米は自分で購入してますよね？

3、米を増産すれば、価格が暴落するなんて、勘違いも良いところだ。少なくとも個人小規模農家が作る銘柄米が暴落することはないだろう。寧ろ大規模農業会社が作る米とで、価格帯が二分化される可能性が高い。そしてそうなることが国民の利益になる。今のままでマーケットありきで生産量を抑えれば、コメの価格はこれ以上下がることがなく、買えない人も増えてコメ離れがより一層深刻になるだろう。子ども食堂なんかも今までのようには運営できなくなり、子どもの栄養失調も増えていくだろう。今度の鈴木農水大臣は農水省出身で山形県が地盤だそうだが、減反政策に縛られていた時代の農水官僚であり、その思想に染まってしまっている。財務省の主計官まで務めて、今度財務大臣になった片山さんとは真逆で、任命するべきではなかったかもね。

4、山形県が地盤の農林水産省出身。

まだお上の力で生産調整しようとしてる。もうそんな時代は終わったと思うぞ。減産した時にどうやって農家の所得補償するんだ？むしろ価格が上がった今、担い手を増やすチャンスじゃないのか？増産を目指してやっと生産量が維持できるんじゃないの？余る見通しが立つのなら輸出を考えたほうが日本の米作にプラスじゃないのか？長いこと失敗してきた農水省の考えがまだ抜けないのか？