事件概要:
10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で、ソフトバンクが米スタンフォード大学所属の佐々木麟太郎内野手をドラフト1位指名し、交渉権を獲得した。この件についてテレビ朝日の「モーニングショー」で議論が交わされ、コメンテーターの玉川徹氏が「スタンフォードを辞める必要があるのか?」と疑問を呈した。
番組内では、佐々木選手がMLBドラフトの対象となることや、日本プロ野球が大学卒業前の入団を求めている可能性についても触れられた。玉川氏は、名門スタンフォード大学への進学が持つ意味を重視し、ドラフト指名に疑問を呈した。

コメント:
一流大学とプロ野球という両方の選択肢が目の前にある選手に、片方を強く促すようなインセンティブ構造は、日本のスポーツ界が抱える根深い問題を明らかにしています。スタンフォード大学への進学は、選手にとって自らの人生を多角的に考える大切な決断だったはずです。それを「野球だけでなく人生」へと視野を広げるために選んだにもかかわらず、プロ野球側が大学を辞めるような流れを作り出すことは、スポーツ界全体のあり方を問うべき深刻な問題です。
制度の改善が急務です。まず、大学教育を受けつつプロとしてのキャリアを平行して築ける制度的保障が必要です。次に、プロ野球機構が競技のみならず選手の人格形成や多様な進路について重視する政策を具体化すべきです。そして何より、短期的な利益よりも、選手そのものの長期的なキャリアの価値を尊重する文化を育成する必要があります。
スポーツは人間を豊かにするものです。教育を軽視して物事に近道を迫るようなシステムは、才能の価値を制限する結果になりかねません。本来、「夢の舞台を掴むための指名」と言うべき構図を反転させ、「夢を選手に問いただすような指名」と批判される現状を早急に改善すべきではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、大学在学中にプロから指名を受けるのはMLBも一緒なんですけどね。だから来年どの道メジャーから指名受けるはずですよ。なのでプロに入る選手はオフシーズンに通信教育で卒業まで漕ぎ着けるやり方が一般的だそうです。ただアメリカ留学までしてメジャー挑戦せずに日本球界に入るのは斬新すぎて理解されないと思いますが。
2、アメリカは野球に限らずバスケなどでもドラフト指名されてプロ入りしても長期間の休学が認められているので休学して現役引退後に復学して卒業するか、オンライン講義が充実してるから現役中にオンラインで講義を受けて卒業する選手が多いそうです。
プロ入りの時の契約で復学後の学費も補助することも盛り込まれてると大学2年時にドラフト指名されてプロ入りした人がインタビューで答えてました。
3、佐々木麟太郎はNPBじゃなくてMLBを目指しているんじゃないの?で、もしすぐにMLBから声がかからないにしても、次の選択肢はスタンフォード卒業なのでは?ソフトバンクは彼が入団してくれると本当に思っているんですかね。或いは下交渉を通じて入団の意思を確認しているのだろうか?何れにしても不思議な指名です。
4、これどうなんだろうと思って調べてみるとそもそもアメリカのドラフトは大学2年とか3年とかでとって休学させて引退してから復学するのが普通なんだとちょっと調べればわかることをテレビでさも異例なことのように言うのはどうなのかと
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c8894558233c3b960c1898a9992b3d6f17e34900,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]