事件概要:
今年を代表する話題の大ヒット映画として『国宝』、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、そしてシリーズ初の劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が、それぞれの興行成績で注目を集めています。『国宝』は興収164億円を突破し、邦画実写歴代興収1位の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』まであと10億円と迫っています。
『チェンソーマン レゼ篇』は公開5週連続1位で65億円を超え、音楽との相乗効果で幅広い層に支持され、100億円達成が確実視されています。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は興収367億円に到達し、『無限列車編』の記録更新へあと40億円と順調な推移を見せています。年末にかけて映画賞の発表や話題性の上昇が期待され、さらなる盛り上がりが見込まれます。
コメント:
映画業界の発展を象徴する3大ヒット作の興行収入記録は、文化的な潮流を語る上で重要です。しかし同時に、業界の現状についても考えるべき点が浮かび上がります。まずはその異常な依存体質が懸念材料です。日本映画市場は、特定の作品が記録を塗り替える一方で、多くの中小規模の作品が埋もれる現状を抱えています。この非対称な現象は、多様性が重要なアートの世界において歯がゆい問題と言わざるを得ません。大作中心のマーケティング構造と配給体制が、業界の幅を狭める要因と言えます。また映画館の収益モデル自体が変化しており、大作頼りの運営方針が地方映画館の淘汰を加速しかねない点にも目を向けるべきでしょう。
解決策として、①映画の配信プラットフォームとの連携を拡充し、広くコンテンツを届けること、②独立系映画制作への助成制度をより拡大して多様性を守ること、③地方映画館への支援を構造的に強化し文化拠点として維持する取り組みが求められます。映画は社会の鏡です。長期的に市場の均衡を求めることが、文化を次の世代につなぐ鍵となります。
ネットからのコメント
1、国宝は初日に見ました。素晴らしかったのですが、今もって来場者が後をたたない。びっくりです。鬼滅の刃は三度見ました。本当に素晴らしかった。と、素晴らしいの連発ですが、その感想に尽きます。チェンソーマンはアニメで3話でリタイヤしたのですが総集編を見て映画館に行きました。まだ消化し切れていなかったのか、時間が経っていろいろ合点したり感心したり。そしてエンディング曲のドラマ性に夢中になっています。秀逸の三拍子。ということで、再び見にいくことにしました。日本に生まれて良かったです。
2、鬼滅の刃の最も大きな功績は、大スクリーンと高品質な音響を劇場で体験することのカタルシスを、あらためて世に知らしめたことだと思う家庭でも大画面テレビとサラウンドシステムが普及し、作品自体もサブスクの普及で大量かつ手軽に鑑賞できるようになったけれども、それでも本物の劇場体験にはまだまだ及ばないことを実感したひとは多いはずだから
3、鬼滅の刃、チェンソーマン、国宝いずれにも共通しているのは、映画館の大画面で観てこその作品であることそしてその大画面の映像や音響を目に焼き付けておきたいと思う人が何度も通っていること一度観て、後は配信やブルーレイで観れば良いと思われたらここまで伸びなかったのではないかと思うあの迫力はホームシアター程度では体感できないだろうから
4、『鬼滅の刃』が大ヒットになることは誰しもが予想できたし、『チェンソーマン』もそれなりにヒットすることも想像できる。だけど実写映画である『国宝』がここまでヒットするとは驚き。題材といい上映時間の長さといい、敷居が低い作品とは思えない。なのに164億円を超えた。上記のアニメ作品も、現在邦画1位である『踊る大捜査線』もTVシリーズありきの劇場版。『国宝』のように単独で作られた実写映画がこれだけの支持を得ているのは本当に偉業だと思う。イケメン俳優2人の訴求力だけでは成し遂げられないレベルの数字。たぶん関係者たちが一番驚いている気がする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0f1844c3fcdcdfc8ba4942f0f7d88827712f3906,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]