東京都八王子市で、市職員による通勤手当の不正受給が発覚し、市は関与した職員97人と監督責任のある管理職11人を処分しました。不正は2019年4月から2024年9月まで続き、総額915万円に上ります。最大額を受給した職員は約5年半で49万1778円を得ていましたが、実際には徒歩で通勤していました。市は職員の定期代1671万円を返納しましたが、報告が遅れたことに関して隠蔽の疑いが指摘されています。
弁護士や大学教授による第三者検討会が発足し、不正行為の詳しい経緯や再発防止策を調査予定です。

この事件は、八王子市役所の組織内での深刻な管理不全を浮き彫りにしています。まず、市内で行われた不正受給が長期間に渡って未報告だったことは、組織内での効果的な監査と内部チェックが欠如していたことを示しています。制度自体が怪しい運用のもとにあるとすれば、これは組織全体の透明性に対する疑問を投げかけます。副市長が市長に情報を伝達しなかったのも、上層部の情報共有の不備が明白です。このような事態の防止には、まず内部監査体制の強化が求められます。第二に、定期的な監査を強制する制度を導入し、組織文化を改革することが必要です。第三に、市民の信頼を回復するためには、情報公開の迅速な対応が不可欠です。社会の模範となるべき行政機関だからこそ、強固な倫理基準を確立し、組織内での透明性を高めることが期待されます。
これを契機に、より高い倫理基準を目指し、信頼を再構築するための奮起が求められます。
ネットからのコメント
1、うちの会社は公共交通機関使用の定期代は出して、事前に徒歩や自転車も使うこともあるとルートとともに申請すると問題ない。通勤途中の交通事故等の労災事案にも対応するし、社員の健康増進のため徒歩通勤を促している面もある。役所もそれでいいのでは?
2、不正には違いないだろうけど、徒歩通勤で健康になるなら医療費の削減になって財政的には良いことだし、健康不良で職務に支障が出る可能性を減らせるのは望ましいことなんだが。しかしながら、決められた通勤方法や経路を守らないと通勤途中で事故や災害に遭った場合、労務災害にならない可能性があるからリスクのある行為なんだけどな。
3、健康のためにひと駅手前で降りて歩いてます。って人は手前の降りる駅までで定期を申請すると、雨の日など最寄りの駅まで乗るとひと駅分は自腹になるんですよね。だから、歩く人も最寄りの駅までは定期代は貰ってます。
4、厳密には、通勤「手当」であり給与の一種なので、必ずしも通勤目的に使わなくても本来は問題ないのです。
「児童手当」「扶養手当」「寒冷地手当」なども別の目的に使うことがありますよね。あくまで通勤にかかるであろう相当額を手当という形で支払っているだけです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/96e44b3fb3c3ba91d9f8a574f52919200a43382d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]