事件概要
2025年7月28日時点、MLBオリオールズ所属の菅野智之投手（35歳）は、トレード期限直前に苦境に立たされている。開幕から好調で、4～6月にかけて計5勝を挙げ、防御率は一時3.04を記録。しかし6月以降は失速し、防御率は現在4.

38まで悪化。27日にはロッキーズ相手に6回1失点、8奪三振の好投を見せたが、相手が最下位チームだったことから評価回復には至らず。メジャー残留か、古巣巨人復帰か、今後の進路が注目されている。

コメント
菅野智之の“市場価値急落”が如実に示すのは、米球界における評価の冷酷さと、それに翻弄される選手の現実だ。序盤の活躍が霞むほど、近年のMLBは「過去」ではなく「直近の数字」で価値を判断する。これは妥当な姿勢である一方、たった数試合の不調で将来を断たれるような仕組みは、選手生命を縮めるだけでなく、チームの見る目を曇らせもする。

そもそも、菅野が今の年齢で単年契約しか得られなかったのは、日本球界のスター選手に対する過剰な幻想と、MLB球団側の“保険”志向のミスマッチが要因だ。

先発一筋で築き上げた技術と経験を、短期的な結果だけで切り捨てるのは、制度の未成熟さの現れだ。

今後は次の三つの施策が求められる。第一に、ベテラン投手の中期的な評価制度の整備。第二に、起用法の柔軟化と投手育成システムの見直し。第三に、トレード市場における価値評価の透明化だ。
キャリアの積み重ねを軽んじる世界に未来はない。菅野が“崖っぷち”に見えるのは、実は評価の土台が崩れているからにすぎない。

ネットからのコメント

1、この年でメジャー初挑戦でローテ守ってきただけでも本当にすごい。防御率4.38以上に悪いxERA5.79、xfip4.61という数字はなんとか粘投してきたのが見て取れる。今のメジャーって粘投とかギアチェンジとか中々評価してくれない。どうしてもセイバー指標が評価になってしまうの中々厳しいものがあるかな。トレードに関しては厳しい現実もあるだろうけど、どちらにせよ後半もローテ守って頑張って欲しい！

2、リリーフ転向も巨人に戻るのも無いですよ。せっかく憧れのMLBに来たんだし、ローテーション守って勝ち越していて、もうすぐ2桁勝利。

変化球のコントロールが冴えている日は、不意打ちのストレートも通用しているので、1年契約ならMLBで契約ありますよ。

3、時期的なものだと思うな海外駐在を経験した人ならわかると思うけど、最初の３ヶ月間くらいは緊張感や高揚感で頑張れるけどちょっと慣れたかな、と思う頃に知らぬ間にたまったストレスや疲労感がどっと出て思うように頭や身体が働かなくなるその時期をうまく乗り切れればまた元のパフォーマンスが戻るから焦らずじっくりやって欲しいな

4、菅野は当初食事やサポート面で環境が十分でなかったようだけど、その割に頑張って、成績を残した。夏場に近づいて成績を落としたが、疲れやストレスもあるでしょうね。もともと菅野は夏場に強いようなんで、これから成績は上向きになると期待します。しっかり栄養をとって、頑張って欲しいです。