事件概要:サリドマイド薬害は、1950年代末に西ドイツで開発された睡眠薬「コンテルガン」によるもので、妊婦が服用した結果、手足や耳の奇形を持つ子どもが生まれました。日本でも薬が販売され、被害者は差別や偏見に苦しみながら生きてきました。60年が経過した今、被害者は高齢化し、体調不良を訴える事例が増加しています。増山ゆかりさん(62)は、関節のない肩に大きなリュックを背負い、幼なじみのサリドマイド被害者を訪ねるため羽田空港にいました。
サリドマイド被害者たちは、長年の体への負担が健康に影響を及ぼしている中、社会全体で薬害と向き合う必要を訴えています。
コメント:増山さんのような被害者が抱える長年の痛みと苦しみは、想像を絶するものがあります。医学が発展し、社会全体で技術や知識が進歩したにも関わらず、サリドマイド薬害被害者は依然としてその影響に苦しんでいます。特に、日本ではその実態が長らく無視され、必要な支援や医療体制が整っていません。企業や国が早期に対応しなかったことで、多くの命が不必要に犠牲になったことに、怒りを感じます。サリドマイド被害者への支援が不十分である現状を改善するために、私たちは具体的な行動を起こす必要があります。
まず、政府はサリドマイド薬害被害者の現状を正確に把握し、医療支援体制を強化すべきです。具体的には、被害者専用の医療外来の設立や、専門的なネットワークの整備が必要です。また、企業は責任を果たすために、被害者の救済措置を提供すべきです。さらに、社会全体で薬害問題について教育を行い、偏見や差別を無くす取り組みが求められます。これらの提案が実現すれば、サリドマイド被害者の尊厳を取り戻すことができるはずです。
ネットからのコメント
1、子供のころ、典子は今という実在のサリドマイド被害者の映画を観ました。両腕がなくても泳いでいて、とても驚いた記憶があります。自分は長いことサリドマイドのことを考えることはあまりありませんでしたが、被害者の方たちはそれから何十年経っても、日々の生活は続いているんですよね。こういう方への支援、補助を手厚くしてほしい。
2、サリドマイド事件。下記にもあったように、一般的には妊婦さんが体調が優れず薬に頼って起きた事件。となっていますが、この事件の真相は、本来不眠症の治療薬であるサリドマイドを妊婦さんのお腹の張り止めとして産婦人科のDr.が普通に処方されていた事が原因です。この場合適応外処方と言って、本来厚労省が認可した適応(病名外)以外の使い方です。考えてみて下さい。
妊婦さんが不眠くらいで薬を飲むと思いますか?普段なら頭痛薬や風邪薬を常用されている方でも妊娠されると「子どもに何かあっては」と頑なにDr.が処方しても、今まで服用していた薬ですら飲まなくなります。実態を知らない方が安易に「薬で楽をしようとした親が悪い」だなんて軽々しく物を言うべきではないし、その方は男性なのか?女性だとしても妊娠の経験がない方だったのか?子供を五体満足に産めなかった親の事を思うと心が痛みます。
3、小学生のころ近所にサリドマイドで腕が短い子がいました。当時親からサリドマイドという薬の影響と聞きました。普通に話の出来る子でしたが、やはり腕は見てはいけないと子供心にも思ったことを覚えています。 中学になり保健の先生が薬害の話をしたときに、サリドマイドについて薬で楽をしようとした親が悪いと話したことを覚えています。薬害の話をする保健の先生でも当時の認識はこんなものでした。今よりも迷信や偏見が強い当時は当人や親は非常に大変であったと思います。新薬では予期せぬ問題を完全に排除することは難しいと思うが、問題が露見したときの対処が重要。
開発国で発売禁止になったのに10か月も発売していたことは人災そのものと思います。60年以上前のことですが、こういった記事が反ワクチン団体のネタにされないことを願います。
4、10年くらい前だったか、サリドマイドと思われる女性を見たことがある。間もなく50歳に達しようかというくらいの。冬なのに半袖の服着てた。腕がなく、肩に直接手がついている状態なので長袖が着られないのだろう。しかも服は上下の運動着のような洒落っ気のない服でズボン。足を上げて手の代わりに使うからおしゃれなスカートなんてはけないんだろうね。その女性は立ったまま靴を履き替えようとしていた。普通の人なら少し屈んで腕を伸ばせば靴に手が届き、靴を手で外して脱ぐことができる。しかしその女性は足だけで履き替えようとしていた。どんなに屈んでも彼女の手は靴まで届かない。あの姿を見て、彼女のこれまでの人生がどれほど不自由と屈辱に満ちていたことか想像すると胸が痛んだ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf5ca90863101bd229ace20dfa482bf46245e4b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]