パナソニックホールディングスは2026年3月までに、グローバルで約1万人の人員削減を行うことを発表した。対象は主に販売・管理などの間接部門に所属するホワイトカラー労働者で、国内外で約5000人が削減される予定だ。これに伴い、約1300億円の構造改革費用が見込まれ、早期退職などを通じて年内に実施される。リストラにより、2026年度以降は年間1500億円超の収益改善が期待されている。
背景には、白物家電や住宅設備市場の成熟や価格競争、EV電池やエネルギー分野への投資が影響しており、企業の競争力を強化するための人員再配置が求められている。これによりパナソニックは、成長を見込む分野に資源を集中させる戦略を取っている。
パナソニックのリストラは、単なる人員削減にとどまらず、企業の効率化と競争力強化を目指した戦略的な一歩である。問題は、このリストラが従業員に与える影響にある。特に、過去の「社員は家族」といった理念が、今のパナソニックの方向性にどう合致するかが問われるだろう。創業者松下幸之助の理念は、従業員を単なる労働力としてではなく、企業と共に成長するパートナーとして捉えていた。しかし、現代の競争環境では、人的資源の最適配置が不可欠となり、希望退職や配置転換を通じて冗長性の解消が求められる。
この現実を受け入れ、企業が持続可能な成長を遂げるためには、効率性と競争力を強化するための積極的な改革が不可欠であり、従業員もその変化に適応していく必要がある。
それでも、こうしたリストラが人員削減という形で行われることに対しては慎重であるべきだ。少子高齢化や労働市場の変化を踏まえた上で、企業がどのように人材を活かすか、また再配置を進める際にどれだけ配慮がされるのか、今後の企業の責任が問われる。
ネットからのコメント
1、一方で建築現場や工場、運送業やドライバーなどのブルーカラーの仕事は人手不足で、外国人労働者に頼っている。この早期退職された方々が、では、その分野に再就職するのかといえば、そうでもなくて、極端な少子高齢化を迎えるこれからの日本で、リストラが加速する一方で、労働力不足は益々顕著になっていくという矛盾した側面もある。
2、一時期パナソニックからの出向者と一緒に働いてたことがあるけど、まあ酷かったよ穴を掘って埋め直すような作業を仕事だと信じて疑っていなかったし、とにかく無駄なルールをつくって人間を縛ることしか会社を回す方法を知らないようだった他部署と調整するという概念もなく、俺たちの決めたことに黙って従えという態度も目立った彼らも大企業病の被害者なのかもしれないが、今回の1万人リストラの報もさもありなんと感じた
3、昨年黒字企業のリストラがあった上場会社にいます。リストラも決まったら有休を使わせる時間もなく退職日を迎えさせる企業とそうでない企業があります。有休使えば良いと思うけど、残った同僚を思い引き継ぎをきちんとするのです。有休30日捨てて辞めさせる。退職が決定してから、4ケ月は与えるべき。役員報酬は落ちていないのも腑に落ちない。
4、日本のホワイトカラーの労働生産性は、先進国でダントツの最下位です。海外ではホワイトカラーの仕事は仕事の効率化を上げること、生産性を高めることが主な仕事ですが、日本では新しい仕事を作るのがホワイトカラーになっています。つまり本来の仕事をやっていないので、人員が足りていてもリストラを断行するのです。外資系企業もホワイトカラーは売り上げ上げる方法常に考えています。そして計画を立てて売り上げ拡大策を実行するのですが、日本のホワイトカラーは会議を開いてパワポの紙芝居をするだけ。だから、意味のない仕事なんですよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7dd920c5def882b17b871c3178d012724e1571c0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]