事件概要
2025年春から、高校野球の選抜大会に指名打者(DH)制が導入されることが報じられました。日本高野連は、今年1月から「7イニング制」を含む諸課題について検討しており、その中でDH制の導入が決定しました。これにより、高校野球の公式戦では初めてDH制が採用されることになります。DH制の導入は、選手層の厚みを増し、戦術的に多様な選手起用を可能にすることが期待されています。
特に、打撃力のある選手を投手と分けて起用できることで、攻撃力の向上や戦術の幅が広がるとされています。
コメント
高校野球におけるDH制導入は、確かに一つの進歩と言える。しかし、その背景にある問題にも目を向けるべきだ。これまでの高校野球では、投手が打席に立ち、全員がチームの一員として戦うという姿勢が誇りとなっていた。しかし、時代の流れにより、投手が打者として立つ機会が減少し、DH制の導入が不可避な流れとなった。
問題の本質は、選手の多様性を確保しつつも、投手に過度な負担がかかっている現状だ。投手の負担を軽減することは大事だが、その結果、野球の本質である「全員野球」という精神が薄れてしまう懸念もある。今後、より効果的に競技を進化させるためには、次のような対策が求められる。
投手と打者のバランスを取る新たなトレーニング制度の導入DH制を導入するだけでなく、投手が打撃力を持つことを奨励するプログラムの再考選手が全てのポジションを理解し、バランスの取れたチーム作りを強化するための指導者の教育高校野球は「エースで四番」の魅力があったからこそ、多くのファンに愛されてきた。
だからこそ、現状の改革には一貫性と深い哲学が求められる。
ネットからのコメント
1、六大学も高校野球もDHを導入し世界的に見ても導入してないのはほぼセ・リーグだけになったね今年は三割の首位打者が出ない可能性も高いしそろそろセ・リーグも導入すべきだと思う年俸高騰するから反対しているチームがあるみたいなうわさも聞くけどそれが本当ならプロ球団としてどうかと思う
2、大谷さんのように打って走ってが好きな投手は良いけどそうじゃない投手はDH制が絶対良いでしょ塁に出てウインドブレーカー来て凍えるなんてこともないしな今までレギュラーの座を掴めきれなかったが打撃だけは任せろ!て選手は代打でなくスタメンで出れるわけだからねチャンスが増えることは良いことでしょう
3、高校野球とDHといえば、一昨年の秋に開催された『あの夏を取り戻せ』を思い出します。この大会は2020年にコロナで甲子園が中止となったことを受けて、当時各都道府県で開催された独自大会の優勝チームを集めた大会なのですが、この大会の試合ではDHを適用するチームもありました。
甲子園で行われた試合でも佐久長聖と関大北陽のOBチームはDHを適用しており、高校野球のユニフォームを着た選手たちの試合でDH制が導入されるのは新鮮な光景でした。また公式の試合ではないため、一部のチームではソフトボールで用いられているDPを適用するチームもありました。また毎年開催されている各校OBによる大会のマスターズ甲子園でも、DH制が導入されています。もちろん、これらは勝敗を目的としない試合で1人でも多くの選手が出場するための措置なのですが、高校野球でのDH導入でも、多くの選手の出場機会が増えればと思います。
4、高校野球にDH制を導入する方針は、確実に競技の本質を薄め、衰退の一途を辿るきっかけになり得る。打って守ってこそ高校球児の魅力であり、肉体的・精神的な鍛錬を重ねる教育的側面も薄れてしまう。プロ野球の真似事をすることで、「高校野球ならでは」の純粋性が失われ、観る側も共感しにくくなるだろう。効率化ではなく、伝統を継承することこそが、次世代への価値ある遺産になるのではないか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6e8de04704550d8e8034f37115eaccad35c2d2a6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]