事件概要:京都商工会議所は、インバウンド観光客の増加に伴う観光地の混雑を避けるため、日本人による「京都離れ」が実際に起きているのかを調査する共同研究を開始した。ソフトバンクと長崎大学と協力し、約3000万台の携帯電話端末の位置情報を使って、京都に訪れる観光やビジネス客の人数や動きのデータを収集する。研究は、2022年と2024年のデータを比較した結果、東京都からの滞在人口が半減していることが明らかになった。
結果は来年3月末に集計され、京都府・市の政策提言に活用される予定。
コメント:京都の「離れ」の背景には、インバウンドの増加により、国内観光客が観光地の混雑を避ける傾向が強まったことがある。しかし、これが引き起こしたのは単なる客の減少ではなく、地域経済への不均衡な影響である。国内観光客が減少した一方で、インバウンドの増加は一部のホテルや施設に利益をもたらす一方で、老舗や地域密着型施設の売り上げが減少し、そのバランスを取ることが急務だ。科学的エビデンスに基づくデータ分析がこの問題を明らかにし、将来的な政策提言に寄与することを期待する。
解決策としては、まず観光業の持続可能な成長を目指し、インバウンドと国内客のバランスを取る仕組みを整えることが重要だ。次に、地域の文化や特色を守るために、観光資源を適切に管理し、過密状態を避ける方法を模索すべきだ。
また、地域経済への支援を強化し、観光施設の収益が偏らないようにする施策が求められる。
ネットからのコメント
1、関西在住です。京都は奈良と違い、各名所・寺院間の移動が容易です。また1ヶ所にある程度の観光資源が集まっていますので、どうしても観光客が集中しやすいのです。ただ公共交通機関の貧弱さはどうしようもありません。子供が京都市内の学校に通っていますが、通学で観光客にもみくちゃにされています。特に大型の荷物を持った人たち。電車の乗り降りに苦労しているようです。せっかく子供が京都の学校に通っているのだし、もっと頻繁に足を運びたいと思っていますが、出掛けるたびに清水寺や嵐山周辺はもちろんのこと、少し足を伸ばす印象のある場所でもキャパオーバーの観光客。その大多数がインバウンドです。20年前ならちょうどインバウンドとのバランスが取れていました。元々外国人は多かったですが、外国人でごった返すというほどではありませんでした。インバウンドに振った店舗も増えて、そういう点でも日本人離れは顕著だと思います。
2、仕事柄、京都によく出張に行ってました。
京都は寺社仏閣がメインだから、一度行けばとりあえずそれで良い、という人がほとんどではないでしょうか。ただ、どこに行くにも道路は狭く混んでるし、移動は基本バス頼み、施設毎の間隔が結構離れているから、どうしても有名な所しか行けない。よほど寺社仏閣巡りが好きでない限り「京都」を主目的地としていく人はあまりいないのでは。遠方からなら、どうしても大阪のついで…といった感覚になるかと思います。四条河原町あたりだって観光でわざわざ行くような店はないですし…というか、オーバーツーリズムはさんざん問題提起されていたのに「京都離れは起きてる?」ってあまりにも今更過ぎます。
3、「京都離れ」と言う言葉を強調しますが、各地の観光地で外国人観光客の問題は変わらずありますよ ホテル業のお客様との仕事が多いのですが、コロナによってダメージを受けたホテル各社は、いま負債の解消を目指して利益の最大化に躍起です コロナの時期に人減らしをしていますから、稼働率ではなく、利益の最大化を目指しています客室単価を上げることで、稼働率は80%になっても利益を確保できると言う考え方ですブランドイメージ、客層、サービスレベルの維持を目指す点でもこれは有利に働くので、客室単価は上がる一方です。
そりゃ国内のお客さんは減っていくでしょうね
4、清水寺ら観光名所が特に集まる東山区は、京都駅前から外国人が皆んなバスに乗り目指している。記事にあるように日本人は避けるようになったと思う。東山や嵐山ばかりに人が集中しないように、まだ空いている市内北部ら周辺に人の流れを作るには、京阪電鉄が計画発表した三条駅、出町柳駅のリニューアルも有効かと。例えば、鞍馬貴船に行った後、出町柳で飲食らをもっと楽しめるなら、東山らに行かず、鴨川や京都御苑らに行ってみようという人が増えるかもしれない。分散化には鉄道駅の開発が有効で、駅付近に行きたいスポットを作るしかない。駅が遠い場所に施設を作っても間違いなく失敗する。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/07c614d9481c6d394e3f6efc984dbd77475a0b1e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]