最近の甲子園大会では、公立校の出場が減少し、今大会では史上最も少ない6校にとどまりました。多くの公立校の監督が、部活動全体の縮小や練習時間の制限といった課題を抱える中、市立船橋や佐賀北はそれぞれの工夫で挑みました。市立船橋は強豪私立校に劣らない部員数を抱え、刺激し合う環境を強調。一方、佐賀北は進学校のため、練習時間は限られるが、質にこだわることで甲子園での勝利を収めました。
県立岐阜商も練習時間の制約を逆手に、頭脳的なプレーで勝利を狙いました。これらの取り組みが矢面に立つ中、未だ公立校の総体としての浮上には多くの課題が残ります。
公立校が直面する課題は、一点に集約されます。全体的な部活動の縮小と練習時間の制限が響いています。特に、佐賀北や県立岐阜商といった学校が、限られた中で高い成果を上げているにもかかわらず、多くの公立校が結果を出せない現実があります。この問題の背景は、学校の方針や教育制度の硬直性、資金不足など複雑に絡み合っています。これを是正するには、以下の解決策が求められます。まず、部活動の価値を再評価し、練習時間を確保できるよう制度を柔軟に運用すること。次に、設備や資金面での支援を強化し、公私の格差を縮小すること。そして、地域社会との連携を強め、OBや地元企業からの支援を活用することです。
これらを実行することにより、公立校の生徒が持つ本来の力を存分に発揮できる環境を整えることが急務です。公立校の縮小は、多様性を欠く社会の一因にもなりかねない、早急な対応が望まれます。
ネットからのコメント
1、でも佐賀北の優勝のときでも、すでに強豪私学が多かった。がばい旋風は、帝京や広陵などの相手有利の学校を破っての優勝だし、昨年も大社が、センバツ準優勝の報徳や創成館や早実を破ってまさかの快進撃だった。たしかに、なかなか優勝は難しいとは思うが、あれよあれよと勝ち上がってくる公立校の躍進を期待したい。
2、高校野球だけでなく色々な部活動が私立高校志向になっています。新聞のスポーツ欄を見ると高校総体など私学の高校名が並んでいます。これは、文部科学省が進める「働き方改革」が主原因です。現在、公立高校では限られた時間(平日2時間まで、休日3時間まで)しか部活動はできません。中学校3年生は、高校で部活動をやりたいなら私立高校へ進学するという流れができています。今後、部活動をやりたいなら私立高校へという流れがどんどん進んでいくでしょう。
3、先日不祥事を起こして、出場を途中辞退した学校があった。それらの学校も含め、野球に限らずスポーツ一辺倒な学校も少なからずあるが、そんな学校にまで税金を突っ込んで無償化する必要があるのか、甚だ疑問である。私学無償化はゼロベースで再考すべきことである。
4、絶対にムリかと言われれば絶対ではないだろうけど正直なところ厳しいよな。私立の体育コースとかだと授業は午前中のみで午後からは全部練習とかあるし(今大会も出場してる我が母校はそう)練習量がすべてではないにしても量も必要だろうし強豪と言われる所は質もちゃんとしてるだろうしね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bee627c49a08133fd23e7accb52e09cc20e4357d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]