2023年、整形外科と内科を専門とする町医者でVTuberでもある山吹オルカ氏が、「院内でのマスク着用」を求める切実な訴えをSNSに投稿し、10万を超える支持を集めた。背景には「医療機関でマスクを強制されるのが迷惑」とする意見があり、山吹氏はこれを受けて「感染リスクを抑えるため、患者全員がマスクを着用することは必要」と説明。
法的根拠や後遺症に関するデータなども提示し、マスク着用の重要性を訴える声明を発表した。彼は「患者だけでなく、医療者との信頼関係を守るための最小限の措置だ」として、一定の非協力的な態度には診療拒否も検討すべき理由も示唆した。
医療機関でのマスク非着用に反発する一部の意見には、現状の医療現場を無視した自己本位さが根底にあり深刻です。山吹医師の訴えがこれほど反響を呼んだのも、多くの人々がその「異常性」に気づいているためでしょう。医療機関で無防備な状態が許容されること自体、免疫が弱まっている患者や命をつなぐ現場にとって致命的なリスクなのです。
問題の本質は、コロナ終息ムードによる「安全神話」の蔓延にあります。5類移行後も年間約1万人の死者と1200万人の感染者が推定されている実態を見れば、感染防止策が必要不可欠であることは明白です。
それでもなお一部の人々は科学的根拠を無視し、「不便」という浅い理由を盾に感染対策を軽視し続けています。また、医療機関の要請を受け入れず、自身のみならず他者に感染リスクを拡大することは、社会的責任を大きく欠いた行為です。
解決策として、(1)医療施設ごとのルール明確化と徹底的な告知、(2)利用者の同意を前提とした法律的な運用拡大、(3)院内での感染対策ルール違反への罰則導入が有効ではないでしょうか。さらに、公衆が正確な事実とデータを理解できる啓発活動も重要です。
「自由」と「無責任」を履き違える社会がもたらす弊害を、私たちはこれ以上放置できません。少なくとも命が守られるべき医療の場のみでは、科学的根拠と倫理に基づく正しい規律が必要不可欠です。
ネットからのコメント
1、個人経営のクリニックですが、コロナの頃にもそういう患者さんがいて、事務員・看護師がお話ししてもマスク拒否で、最終的には先生が「マスクしないで院内に入るならウチでは診れません。マスクなしで良いと言う医療機関に行ってください」と一言言ってもらって、しぶしぶマスクを着けました。
医療機関でのマスク拒否の人は、自分が他者に感染させることはない・自分が感染症にかかることはない、と思っておられるのでしょうが、その根拠はなんでしょう? 麻疹の患者さんがそれとは気づかずに来院しているかもしれないし、受診に来るということは何らかの疾患や体調不良で免疫力が落ちているかもしれない。医療機関では他者と自分を守るために医療機関の求めるルールを守ってください。
2、親ががん患者です。付き添いでがんセンターに行くことがありますが、いつからかまた前のように厳しくなっています。マスクはずっと変わっていません。コロナ禍同様に、出入口に必ず職員がいて、消毒やモニターで熱を計っていたり、外来なのか業者なのかと確認取ったり。コロナ等の病気が増えているんだろうな、と感じます。マスクは求められたら着用する。理由があるから求めている。揉めても変わらないんだから、素直に着用するか、別の所に行けば良い。
3、病院や医院内のマスク着用は当たり前だと思ってます。私も通院してますけど必ず着用してます。なかには咳き込んでるのにマスクもしないで来院する人も居ますけど 当然着用をお願いされてますよ。
コロナもまだ感染が拡大してる所もあるし なにより病院は具合いの悪い人が行くのだから 今は当たり前の事だと思ってます。これは個人の自由じゃなくて 感染しないさせない為に必要な事です。
4、当たり前の事だと思ってます。昭和の時代ではマスク自体、布のタイプしか見かけて無かったので付ける意識も薄かったですが、平成に入り徐々にマクスの必要性を学び、習慣として医療機関だけでも、と付けてます。たまたま病院勤務の介護士だったので、そこで学ぶ事は多かったので今でも有り難いと感謝しています。 最低限医療機関では着用を義務付けていいのでは?と拒否した方、疾病で付けられない方は、別部屋か外での待機、診察時間最後の診察。医療従事者の厳重な感染予防する事の重要性や待合室の患者達を守る観点を理解出来ない人は、病院側から拒否して良いと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/49f0b2b50d110e4e6377cfa87c5673f8e844ada2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]