福岡市は、東京・赤坂の個室サウナで発生した火災による2人の死亡事故を受け、市内全136のサウナ施設に対する緊急安全点検を実施すると発表しました。この点検は、非常ボタンの設置・運用状況やサウナ室の出入り口ドアの安全性を確認することを目的としています。点検は11月23日から翌年1月末まで行われ、各施設には事前に点検項目が通知され、自主的な安全確認も要請されます。
この火災では、ドアノブの故障や非常ボタンが正常に作動しなかった可能性が指摘されており、安全対策の不備が問題視されています。福岡市の高島宗一郎市長は、この問題に関し、「サウナの安全は極めて重要」とし、安全で快適に使用できる環境作りに努める考えを示しています。

これまで、多くのサウナ愛好者と市が協力してきたにもかかわらず、今回の火災事故が浮き彫りにしたのは、安全対策の不備という重大な問題です。現場ではドアノブが外れ、非常ボタンも機能せず、命を守るための最低限の設備すら整っていなかったのは衝撃です。福岡市が緊急安全点検を行うことは必要な措置ですが、この問題の根本解決には、制度的な改善が不可欠です。まず、全サウナ施設における安全設備の標準化が必要です。そして、定期的な安全点検の義務化と、その結果に基づいた改善策の強制的な実施も求められます。
さらに、消防や防災の専門家による監査制度の導入を検討すべきです。サウナは多くの人にとっての安らぎの場であるべきで、その安全が確保されない限り、真のリラクゼーションは得られません。「安全」と「快適」、相反するこれらが一体となるとき、初めて市民のための健全なサウナ文化が築かれるのです。

ネットからのコメント
1、これは全国の施設でやって欲しいですね。消防法に基づく検査は定期的にやってるとは思いますが、今回の件を受けての緊急点検はぜひやってほしい。ここまでひどい施設は他にはないとは思うが、助かるはずだった命が失われるようなことはもう2度と起きないようにしてほしいです。
2、福岡市の速やかな動きは良いと思う。赤坂のサウナでの出来事は事故か事件かまだ判明してないけど、サウナ使用中にドアの取っ手が外れ、非常用ボタンが作動せずなんて事が実際に起こったわけだし。
小さなお子さん残したなか夫婦揃って苦しみながら絶命したと思うと言葉もない。
3、露店で発電機にエンジンかけたまま給油しようとして炎上した火災、スプリンクラー設備義務のない小規模老健施設での火災、犯人が携行缶にてセルフ給油して放火した京アニ火災事件。どれも、痛ましい火災がある度に″消防法″は見直され、設備や消火器材の設置義務化など、直ぐ法改正されました。今回のサウナ安全基準が消防法なのかわかりませんが、″ドアは押戸のみで簡単に脱出可能な作り″になったり、″非常通報装置の点検と義務化″等の見直しが早期にあるかも知れませんね。それでも、あおり運転やら飲酒運転やらの交通絡みの法改正の遅いこと、遅いこと。少しは消防法見習えヽ(`Д´)ノ
4、こういう点検は抜き打ちでしないと意味がないと思う。以前勤めていた会社は塗料保管の検査の日だけ置き場を変えていたし、非常扉の段ボールもその日だけ違う場所に置いていた。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dce840213587e32171d376505ed9ffc3499dfe3f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]