ドラマ「良いこと悪いこと」の最終話が日本テレビで放送され、強いメッセージが視聴者に響いた。物語は、いじめ事件の被害者たちによる復讐劇に焦点を当て、連続殺人の真犯人として名指しされた生き残りのリーダー格・高木将が独占インタビューで過去を告白し、変わる決意を語る流れが展開された。東雲晴香が執筆した週刊誌の記事を通し、過去のいじめの影響や、学園の同級生との複雑な関係が明かされ、共謀者たちが事件を企てた理由が浮き彫りになった。

最終回は深いテーマとメッセージを視聴者に残し、多くの意見を呼び起こした。

このドラマが扱ったいじめ問題は、批判されるべき点が多々ある。いじめの構造的な欠陥は、ただの個人間の問題ではなく、教育制度や家庭環境の欠如による社会的な問題である。まず、学校はいじめを防ぐための具体的な措置として、頻繁な講演や教育プログラムの充実を図る必要がある。次に、家庭での教育が欠落している場合には、親を対象とした倫理教育の場を提供し、問題を深層から改良すべきだ。そして、被害者への支援体制を強化し、いじめの事実をオープンにすることで抑止力を得ることが求められる。この物語は、いじめの被害が個人の人生を台無しにする現実を示している。いじめは単なる悪ふざけではなく、法で裁かれるべき犯罪であることを強く訴える。ドラマを通じて、世間にこの問題に対する理解を広げ、社会全体での変革を促すきっかけとなることを願う。

ネットからのコメント

1、このドラマがただの考察系ミステリーではなく「いじめ」について視聴者が深く考えるきっかけになった事はとても意味のある作品だったと思います。「いじめ」によって結果何が生まれたのか。被害者は大人に成長しても当時のトラウマを抱えながら前を進むしかないし、中には自ら生きるのを諦めようとする人だっている。加害者は大人になり事の重大さに気づいた時にはもう遅いし、「いじめ」が犯罪行為である認識を持たないといけない。まだまだ難しく理想論で解決できるような問題ではありませんが、まずは子供達には一人よりみんなで注意できるような勇気を持ってほしいなという願いです。

2、このドラマでは、いじめた人に復讐することを正当化しているわけではありません。しかし、いじめられた人は、そんな経験のない人には想像もできないくらいの深い心の傷を負うということ。残念ながら今の社会には、自分の得や欲を優先し、平気で相手を傷つける人がたくさんいます。ここで燃え上がったイジメ撲滅の炎を、決して消えさせてはいけないと思います。他人をいじめて優越感に浸ることが、いかに愚かで格好悪いことなのか、そんな考えが当たり前のこととして堂々と言い合える社会になるよう、自分も努力していきたいと思います。

3、いやあ面白かった。見終わった直後は拍子抜けした感あったけど、時間が経つにつれ、いろいろわかってきた。花音ちゃんやお母さんの強さとか、謝罪とは何かとか。途中までキングに感情移入してたけど、最終話になるにつれて、どんどん嫌なヤツということがわかってくる。まさに、反省もせずに逃げてきた結果、相手を傷つけたことも忘れている、と言われる部分を感じれる。加害者にとっては些細なことと捉えていることが、責任を取れなくなるくらいに、どんどん大きくなっていく、考えさせられる作品だった。

4、いじめてるやつらは自分がいじめてる自覚がないからなくならないという声があるようだけど、これを見て「もしかして自分がやっているのはいじめか？」と考えるきっかけになるだけでもこのドラマは無駄じゃないし、効果はあるんじゃないかと思う。ていうか、そうなることを願う。