宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月22日午前10時50分にH3ロケット8号機を鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げました。しかし、第2段エンジン燃焼が早期に終了し、準天頂衛星「みちびき5号機」の軌道投入に失敗。これにより国産主力ロケットの2度目の失敗が日本の宇宙開発に大打撃を与える状況となりました。燃料タンクの圧力低下が原因とされる推力不足が確認され、政府は原因究明の対策本部を設置しました。
コストは合計で約1000億円の計画は遅れが避けられない見通しです。JAXAの山川理事長は国民に謝罪し、原因究明を約束しました。

日本の宇宙開発は、またしても大きな試練に直面しています。H3ロケットの打ち上げ失敗は、日本の技術力に対する信頼を揺るがし、多大な公費が投じられているプロジェクトの効果を疑問視させるものとなりました。この異常な事態は、単なる技術的な問題を超え、システム全体の欠陥を浮き彫りにしています。
根本的な問題は、技術力の過信とリスク管理の甘さです。失敗の背景には、設計や試験段階での問題点の見逃し、国際的競争力を急ぐあまり、細部のチェックを怠った可能性が考えられます。これらは単なる「故障」ではなく、システムや管理の不備として捉えるべきです。
解決策としては、第一に、独立した評価機関による第三者検証を導入し、客観的な視点から欠陥を洗い出すべきです。
第二に、リスク管理の強化と、緊急対策体制の再構築を進める必要があります。第三に、関係者への技術研修や教育を徹底し、意識改革を促すことが不可欠です。
日本が誇る宇宙技術がもたらすべき未来は、こんな不安定な現状にとどまるはずがありません。大胆で迅速な改革が必要です。この失敗こそが、次の成功への礎となると位置づけ、その意義を再評価すべきでしょう。
ネットからのコメント
1、ちょっとした失敗が、日本では、まるで天地がひっくり返るような大事として扱われる。宇宙工学とロケットの開発で日本より先を行くアメリカでは、こんなことがあっても、「大打撃」なんていう言葉使いません。失敗したという言葉は耳にすると思いますが、失敗は成功のもとという精神が旺盛です。 失敗に直面すると、内心では「大勢の関係者に申し訳ない」とか、「迷惑を掛けることになってしまった」という思いが広がってしまうのでしょうね。そして、ちまちましているというか、些細なことにこだわって、全体を見渡すことが出来なくなってしまう。 失敗してしまったのだから、それはどうしようもないのだから、「さあ次頑張ろう!」で、いいのじゃないですか? なんなのだろう、この「大打撃」って。
大打撃でもなんでもない。ただ反省する機会と学ぶ機会が同時にやってきただけの話です。失敗を繰り返しながら、進歩していくのですよ。
2、直接的な失敗原因よりも、打ち上げ確定に至るプロセスの方が気になる。いくつかの不具合が発生していたのに、期日やプレッシャーによって十分に検証に至らないまま打ち上げてはいないか?完成度を十分に高められていないまま、計画を進めてしまってはいなかったか?などなど。直接の原因は調査である程度分かると思うが、プロセスに問題があれば失敗は繰り返してしまう。よくよく検証して、成功に結びつけて欲しい。
3、宇宙兄弟という漫画の一節に「本気の失敗には価値が、ある」という名言があり、思い出してしまいました。もちろん原因究明はしっかりすべきですが、宇宙へのチャレンジは諦めずに継続して欲しい。次回打ち上げには満を持して望んで欲しい。
4、ニュースを拝見し、子供の頃ロケットの映像を見るたびにワクワクしたことをふと思い出しました。今も子供達は打ち上がるロケットをみて、輝いた目をして空を見上げるのでしょうか。
技術の発展や未来への期待はもちろんですが、打ち上げられるたびに子供がワクワクする、ロケットは昔からそういうものだと思っています。今回は失敗でしたが、原因をしっかり突き止め次回こそ、ワクワクを届けてもらいたいなと、期待しております。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a24bf7b44cf51531693aefa87013c41ac12544,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]