長野県の酒蔵で日本酒の値上げが相次ぎ、価格は1~2割程度上昇している。値上げの理由は、昨今の物価高に加え、主食用米不足による酒米の高騰である。県は酒蔵へ一部補助を提供しているが、消費の冷え込みを懸念する声が上がっている。黒沢酒造など複数の酒蔵では、値上げと経費削減を強いられ、設備投資も延期。酒米「美山錦」の価格も昨年に比べ1.
5倍以上に高騰しており、県は計約3億8500万円の支援策を実施中。しかし、宮坂醸造の社長は農業政策の抜本的な見直しが必要だと指摘している。

この日本酒の価格高騰問題は、我が国の農業政策の根本的な欠陥を浮き彫りにしています。原料の酒米の価格が高騰した背景には、主食用米の不足があり、農家が酒米から食用米へとシフトしたことが要因です。これに対して、長野県は酒蔵に補助金を提供するという短期的措置で応じていますが、本質的な解決には至っていません。まず、農業政策を見直し、主食用米と酒米の安定供給を促す必要があります。次に、酒蔵や農家との協力体制を強化し、酒造業界全体での持続可能な生産政策を策定すべきです。また、消費者への啓蒙活動を行い、地域の酒文化の継続を支える取り組みが重要です。持続不可能な政策の結果、地域の個性ある酒造文化が危機に瀕しています。
問題解決に向けた行動が求められるなか、この現状を打破し、未来の酒造りを革新することが必要です。
ネットからのコメント
1、米問題、夏までは無くて買えない、今はあっても高い。まったく次元が違う。価格転嫁やインフレを踏まえれば、米が高いのではなく、賃金が安すぎるのが問題です。今まで価格が上がらなかったものが急に上がるとみんな文句をいうけど、カップヌードルはこの35年くらいで2倍弱上がっている。でも少しずつあげたからそれほど問題になっていない。毎年上がっているから、文句が出ないが、労働者は賃金をあげるよう圧力をかけるべきだ。
2、日本酒に関しては値上げと減産としていますが、昔と違い晩酌として日本酒を飲むと言うより味を楽しみ毎日飲むと言う人の方が多いと思いますので、値上げはウイスキー焼酎に移行する人が増えると思う。また米高により酒蔵の数は目に見えて減少すると思います
3、>消費が冷え込まないか冷え込む。基本的には数量が減るという形で。ゆえに蔵元としては高付加価値化を検討することになるが、たとえ短期的に話題になっても長期的に売れ続けるかどうかは分からない。
問題は、今後の原料米の供給力と価格の見通し。それが掴めないと高額化で数量減少を補填する方向へと傾きやすい。それは高級志向と海外展開へ向かいやすく、地酒が段々と日本の庶民の手から離れていく、ということでもある。
4、日本酒は米も水も変える訳にはいかないのが難しい所。価格が上がっても好きな人は飲むだろうけど、絶対数は減るだろうね。国内で商売が難しくなるなら輸出するための手段は存在しているので、いかにその流通に簡単に乗せるかという検討を始めた方が良い気がする。売れなくて閉めざるを得ない酒蔵とか見たくない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a641c00cebbfbde6ec70e844e4b70e5d614ddbe1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]