アジアの多くのメガシティでは、急増する人口と都市化に対して行政が追いつかず、市民生活に悪影響を及ぼしています。この中で東京は、約70年間世界の人口最多都市でありながら、秩序と安定を保ってきたと英誌「エコノミスト」は指摘しています。2025年に発表された国連のデータで、ジャカルタが人口約4200万人で首位となり、バングラデシュのダッカ、東京が続くことが示されました。

しかし、ジャカルタやダッカは都市間の連携不足に起因する交通渋滞や公害の問題が深刻で、ジャカルタの交通渋滞による経済損失は年間約9400億円に達しています。これに対し、各都市は広域連携の強化が必要とされています。

現状の指摘においては、急激な都市化に対する行政の対応不足が浮き彫りになっています。ジャカルタやダッカのような都市は、住環境の劣化や交通渋滞という深刻な問題に直面しており、住民の生活に大きな支障を来しています。さらに、こうした問題が経済的損失を招いている事実は看過できません。

都市化の問題の背後には、統治体制の分断や不適切な政策運営があり、これが問題の核心です。分断された自治体間の連携不足は、行政の効率を低下させ、結果として住民の生活の質を著しく損ねています。広域連携の強化、公共交通機関の整備、高度な都市管理システムの導入が、こうした状況の改善に必要です。

これまで放置されてきた問題を無視することはできません。都市計画を見直し、持続可能な発展を目指す必要があります。さもなければ、都市の魅力は短期間に失われ、さらなる社会的コストを招くリスクがあります。今こそ、一丸となり問題解決に取り組む覚悟が求められています。

ネットからのコメント

1、見習うのは東京だとしても、それは難しいと思います。東京は江戸時代から徐々に発展しつつ、大震災と空襲で一度は大部分が更地になるなど、大幅に更新されるタイミングも2度あり、その上に他国が真似できない程の精緻な鉄道システムがあります。これには国民性も必要になるでしょう。また、何処かで読みましたが、日本は都心にも高速道路が入り込んでいるのも、世界的には珍しく、流通等の利便性に貢献しているそうです。

2、東京の電車地下鉄の交通網とこれだけたくさんの数の電車が走っていて数分間隔で正確にダイヤが運行されていることってすごいと思う。アジアどころか世界の中で、１日の乗降人数の上位の駅は新宿、渋谷、池袋、とスリートップが東京の駅になる。他の国が入ってくるのは9位のインドのハオラの100万人になるのだけれど、1位の新宿は１日に350万人の人数が電車を乗り降りしている。

インドの方が人口は世界一で日本の十倍以上と圧倒的に多いのに、これってすごい対応能力だよね。

3、東京を支えているのは、発達した公共交通機関でしょうね･･･。改札にスムーズに出入りでき、時刻表通りに電車が数分間隔で発着するおかげで、大量の人口を問題なくさばけています。海外だと、改札に入る前にX線の装置や金属ゲートがあり、荷物検査が行われる場合もあります。また、改札にQRコードリーダーがついており、スマホを開いて読み取り･･･と時間がかかります。加えて、鉄道網も東京ほど充実していません。公共交通機関に関しては、東京ほど効率的な都市はないと思います。そしてそれは、一朝一夕に真似できるものではありません。

4、なんでしょう、東京には上海やシンガポールのような巨大なビルや圧巻施設がそれほどあるわけでもなく、沿線になると小さな家やお店などがひしめき合って区画整理もまばらになっているのにも関わらず、大混雑にならず効率的に都市機能がまわっている。地上地下の鉄道網も発達していて、ターミナル駅周辺に人とモノが上手く集中していて貧困街やドヤ街も世界的に少ない。

長い歳月をかけて発展した都市なので、新旧の混ざりが多いが人が洗練されていて、結局は譲り合うマナーの良さなのだが交通渋滞も他の巨大都市と比べても圧倒的にましだし、他人との葛藤も少ない稀有な都市だと思います。ニューヨークシティで車運転してたら10分間に何回クラクション鳴らされるか、割り込んでこられてこちらが鳴らしたら中指突き立てられる事必至で。東京も道路や歩道が狭く、電柱電線が多いのは今や問題かな、くらいですね。車両は大きくなっているので。