臨時国会が2025年12月17日に閉幕し、日本維新の会が自民党との連立の条件に掲げていた衆院議員定数削減は見送られました。12月18日に日本維新の会共同代表で大阪府知事の吉村洋文氏が、テレビ番組で臨時国会を振り返り、議員定数削減が実現しなかったことに対する不満を述べました。しかし、コメンテーターの杉村太蔵氏から国会で合意を形成するために「説得する作業」を怠っていると批判されました。

吉村氏は自民・維新で共同提出した法案が審議されなかったことに「腹立つ」と不満を漏らしましたが、杉村氏は政治と行政の二刀流が現実的でないと指摘しました。

議員定数削減の見送りと、それに関連する吉村氏の振る舞いは、政治の意思決定プロセスの欠陥を浮き彫りにする典型例です。まず、現代の政治においては個人の感情の発露が法案成立に寄与することは稀であり、吉村氏が繰り返し感情を表に出したことは制度上効果的ではありません。彼は与党の代表としての立場を理解し、合意形成のための具体的な対策を講じる必要がありました。例えば、他党との直接対話や交渉を進めること、議会での戦略的なロビー活動を行うこと、そして特に一般市民に向けて改革の必要性を訴えるキャンペーンを展開することが考えられます。価値観の対比として、彼が強調した怒りは一時的なものでしかなく、実際の政策改変に向けた計画的な行動とは対極にあります。

この一件を通じて、議会における真の指導力が求められているのだと痛感させられます。政治は感情ではなく、実行可能な戦略によって動かされているべきです。

ネットからのコメント

1、吉村は特に立憲には攻撃をしすぎて直接話すようなことが出来ないのかもしれない。話をするとなると結局ヒートアップしてぶち壊してしまうとかもあるのかも。トップに立つ人間ほど相手が反社の理不尽な要求でもない限り敵と話をして合意を取り付けないといけないもの。裏を返せば敵と話の一つも出来ない人間は国やその組織のトップとしては相応しくないと言える。

2、TVを見ていて杉村さん良く言ってくれたと感心しました。吉村さんはただひたすら高市さんを信用しているから連立は解消しないみたいな言い方してましたがマジ維新はいらない。吉村TV出るなよ。毎日サンシャインは見ているのけど吉村が出ていてTV消そうとしたけど杉村さんがはっきり言ってくれて最後まで納得出来ない顔が印象的でした。

3、議員定数削減の前に、社会保険料の減額はどうした？参議院選挙の公約だったはずだが、いつやるんですか？腹が立ちます。

公にした約束すら守らず、意味不明なことに心血を注ぎ国民を裏切るのが維新ですか？そもそも、企業献金の法律に維新が賛成して即決すれば議員定数削減の方にも着手できます。ご自慢の身を切る改革はどこにいった？維新の名が泣いてますね。

4、実は吉村が一番腹を立てている相手は高市ではないだろうか。　確かに定数削減法案は出してくれた。だけど、法案を提出するのは誰にでもできる最も簡単な作業。その後、高市が維新のために何かをやった記憶はない。　聞かれれば「定数削減法案は重要」「成立するよう努力する」とは言うものの、自民党内や野党の説得に動くわけでもなければ、会期延長を働きかけるわけでもない。誰より注視していた吉村が一番知っているはず。　本命の副首都の大阪誘致がなければ、とっくに得意の捨て台詞を残して連立から離脱している。高市に文句を言えないストレスから、野党やメディアに八つ当たりする姿は見ている方が恥ずかしくなる。