この事件は、奈良県の保健研究センターに勤務する37歳の女性研究員が、在宅勤務を装って勤務実態をほとんど伴っていなかった問題です。具体的には、2024年1月26日から2025年9月18日の間に在宅勤務を53回申請しましたが、実際に勤務したのはわずか1回でした。この不正行為は、匿名の情報提供により2023年8月に発覚しました。
調査の結果、女性は勤務中にもかかわらず、パソコンを外に持ち出し、アウトドア施設や飲食店を利用していました。「軽い気持ちでやってしまった」との反省の弁がありますが、奈良県はこの件を受けて、在宅勤務中の勤務状況の管理を厳格化する方針を示しています。

この問題は、在宅勤務の制度における重大な欠陥を露呈しています。まず、制度設計の甘さが問題です。ログインだけで勤務を確認できるシステムは、チェック機能として不十分であり、不正の温床となってしまいました。次に、管理職の監督不足が挙げられます。デジタル化が進む中、勤務実態の目視での確認が難しい場合、信頼関係に頼るだけではなく、システムによる客観的な監視が必要です。解決策として、社員ごとに業務成果等を定量化し、ログインだけでなく、具体的な業務進捗管理システムの導入を検討すべきです。
また、定期的な業務内容の報告会を設け、実際の活動状況を透明化することが求められます。最後に、在宅勤務の運用を見直し、制度悪用が発生しにくい環境作りを進める必要があるでしょう。このような対策によって、働き方の多様化を実現しつつ、公平で誠実な職場環境を築くことが可能です。
ネットからのコメント
1、私は医療現場の仕事なのでコロナ全盛期も在宅勤務なんてした事がないけれど、秘書事務の人は今でも在宅とか行って週3回ほどしか出勤しない中年女性がいる。出勤していてもそんな忙しいわけではないようで、1日に何回も1時間単位で他の事務の女性同僚と立ち話している。そんな人が在宅してまでやる仕事なんて絶対ないだろと思っている。
2、53回のうち52回は勤務しなくても組織として問題なかったのかな?だったら、そもそも不要な職では?と思ってしまうし、民間ならほぼ2か月仕事していなかったら大問題です。
3、こういうことする人がいるから在宅勤務=サボる、からの在宅勤務制度廃止とかにする企業がでてくる。実際には子どもや高齢の親がいたり通勤に時間がかかる人にとっては週一でも在宅勤務できるとほんとに有難い制度。
在宅勤務する人は制度の目的をしっかり理解して使うべき。
4、私の会社にも月の半分以上急に体調不良を理由に在宅勤務に切り替えする同僚がいます。電話やチャットをしても折り返しが遅く、電話に出ると声は元気で、ちょっと待ってくださいばっかり言います笑。仕事量自体多くない社員なので、ホントは会社に出社したくないから意図的に在宅勤務に切り替えてサボっているのではと疑ってしまいます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/da3f57c821ad0c8747c70af3b1be15ddf6a0abaa,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]