日本銀行は今年1月以来、約1年ぶりに政策金利を0.75%に引き上げました。この金利水準は30年ぶりの高さです。19日の決定は政策委員全員が一致して支持しましたが、円相場は1ドル=157円まで円安が進行しています。植田総裁によれば、利上げの理由は円安が国内価格に影響する懸念を受けたものです。今後の賃金と物価の上昇に応じて、来年以降も利上げを継続する可能性を示唆しました。
しかし、次回の利上げのペースは経済や物価情勢次第であり、毎回の会合で判断するとのことです。市場はこの姿勢を慎重と捉え、円安基調が続いています。
これは、日銀の利上げにもかかわらず円安が進むという異常な状況です。問題の背景には、日米間の金利差の縮小にも関わらず市場の期待が異なる点や、国内経済に対する無策さが浮き彫りになっています。このような状況を改善するための具体的な手立てとして、まずは経済成長戦略の強化が必要です。第二に、輸入物価上昇に対する対策強化、第三に、企業投資を促進する政策を打ち出すことで、経済の基盤を強化すべきです。最終的に、これらの施策が実施されなければ、利上げにもかかわらず円安が進むというパラドックスが続き、国内経済にさらなる負担となるでしょう。しっかりとした政策実行で、不安定な円相場に確実な安定を取り戻す必要があります。
ネットからのコメント
1、利上げのペースが全くもって遅すぎると思います。米国はインフレ率2 7%程度に対して政策金利3.7%程度なので、日本のインフレ率3%に対する政策金利0.75%では、超円安は更に進むのではないでしょうか。
物価の番人として物価上昇を抑えるためには、もっと機動的に政策金利を上げていく必要がありますが、日銀総裁会見ではスピード感が全く感じられませんでした。
2、今回の利上げには円安をとめる効果はありません。利上げだけではこの物価高や円安は止められないでしょうね。逆に住宅ローンの支払いがとか不安を煽るだけだし余計に景気を冷やしてしまうのでは?世の中の景気が良く大企業だけでなく中小含め幅広く賃金上昇している中での利上げでとは違いますからね。
3、ここ数年の円安の一因は金融政策だけど9月以降の円安は金利は関係なくて高市財政だけで売られてる原因が違うんだから利上げしても為替にはあまり効かないし、高市政権が財政方針を改めると宣言しない限り今の円安相場が是正されることはない
4、今回の利上げは市場においては完全に織り込み済み。それに今の状態でいくら利上げしても基本は円安基調継続だよ。つまりは世界から見たら高市の取る国債頼みの積極財政に対し、円の信認を低下させているということ。 対GDP比率で昨年以内ならいくら国債刷ってもいいなんてどんな理論だよ。
そもそも対GDP比の債務残高が他国と比べ、べらぼうに高い比率なのに… そこに異次元の利払い費が乗ってくるわけで、単年の財政収支も明らかに苦しくなるでしょ。世界から見たら今の円に価値を感じない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/99d87a2f9aa7639260df153e6beb8f8610818320,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]