2025年2月、ソニーはブルーレイディスク(BD)の全モデルの生産を終了すると発表しました。これにより次世代メディアとして期待されたブルーレイは事実上の「オワコン」扱いとなりました。ブルーレイは技術的にはDVDを上回り、最大50GBの容量でフルHDから4K映像の保存に対応していましたが、HDDやSSD、そしてストリーミングサービスの急速な普及により、需要が減少しました。
2024年の販売数でもブルーレイは約1,023万本、DVDは約1,139万本と後塵を拝しており、耐久性や製造コストの面でDVDが依然として優位にあることが影響しています。さらに地上波放送が4Kに対応していないことや、移行による操作性や画質差が一般ユーザーにとって決定的ではなかったことも、ブルーレイの普及を妨げた要因とされています。

物理メディアの終焉を迎えるにあたり、この状況にはいくつかの批判すべき点があります。まず、ブルーレイの技術的優位性があったにもかかわらず、消費者の需要を掴み切れなかった点は、市場の分析不足を感じさせます。また、私的録画補償金の新制度導入による負担増は、消費者の利用意欲をさらに削ぐものです。この制度はブルーレイの購入者により高いコストを課するもので、物理メディア自体が時代遅れになりつつある現在、実効性に疑問を抱かざるを得ません。
解決策としては、まず制度の見直しが急務です。消費者の負担を軽減し、実際の利用状況に応じた柔軟な施策が求められます。次に、ブルーレイを単なる保存媒体としての価値ではなく、何らかの特別な付加価値を与える方向性での製品開発も考慮すべきです。最後に、市場が求める新たなニッチを見つけ、そこでの需要に対して柔軟に対応する戦略が必要でしょう。技術が進化しても、それを生かす土壌がなければその価値は失われます。市場と消費者の意識が変化する中で、常に先を見据えた改革が必要です。



ネットからのコメント
1、BDが登場したのが2006年当時からすでに映像配信が中心になっていくことは予想されていたし東芝vs他メーカーが規格争いしているときもその話はでていましたこの変化の速い時代に20年持ったのだから「失敗」ともいえないでしょう動画圧縮もさらに高効率なものがでてきて配信のほうが最新技術には対応しやすいですし、置き換わっていくのは必然でしょうその過渡期において物理メディアは必要な存在だったと思います
2、もはや配信一強の世界になりつつある中、Blu-rayディスクパッケージを買うのは趣味人であり、テレビの録画やその他データの保存媒体としての使い道も、HDD内臓や記事中の大容量メディアを考えれば、今後の市場が限定的なのは察しがつくただ、それなりに大きなテレビを持っていると、パッケージで販売されているDVDは粗が目立つし、音圧もBlu-rayと比べてだいぶ違う画質を決めるのは媒体に乗っかるデータによるというが、現状の映像商品パッケージではBlu-rayに優位性がある 記録媒体としてのDVDがBlu-rayより安く耐久度が高いのはその通りだと思う
3、昔光ディスクの開発に携わっていましたが傷に関してちょっと補足です同じ大きさの傷がついた場合確かにBDの方が不利ですが、BDは記録層側にハードコートを施しているので同じ力で擦った場合には断然BDの方が傷つきにくいです。DVDは生のポリカなので服とかで擦ったらあっという間に傷がつきますが、BDならそれくらいでは傷つきません。なので同じように使ってもらえれば傷つく確率はBDの方が全然低いです。
4、この前、久しぶりにブルーレイディスクを買ったので再生しようとしたら読み取れない。プレーヤーはリビングと寝室2台あったのでもう寝室の1台で再生したら再生できた。そこでプレーヤーを購入しようかなと調べてみると機種も減って価格も上がってた。マニアのアイテムになってゆくゆくはレーザーディスクのように消滅するんだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/cec43ab57fc0521061f240e1394a86504feab66b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]