高市首相は18日、日本の「年収の壁」に関する国民民主党との協議の結果、基礎控除の適用範囲を年収178万円まで引き上げることで合意した。この変更により、給与所得者の約8割が、所得税負担の増加が生じる年収水準が178万円以上に設定されることとなる。また、物価高に直面する中所得・低所得者層に配慮した措置として手取りの増加が期待されている。
首相は、経済の活性化と持続可能な消費循環の実現を目指してこの決定を下したと述べ、政治安定のためにも合意が重要であったと強調した。現在の160万円からの引き上げには、中間所得層も含むべきとする国民民主党の要望と、低所得者層に限定したい自民党の意見との対立がみられる。

この政策変更は、日本の所得税制に関する重要な論点を浮き彫りにします。現行制度では、多くの人々が年収の壁に直面し、労働意欲が抑制される状況がありますが、今回の引き上げは実際にこれを改善できるかは疑問です。税制を改革する真の目的は国民の経済的負担を軽減し、働くことが報われる社会を構築することであるにもかかわらず、新しい壁がまた別の課題を生む可能性があります。効果的な解決策として、所得税の段階的な制度を導入する、控除の範囲をさらに広げて柔軟にする、所得税の計算方法そのものの単純化を検討することが考えられます。
これらの改革を進めることで、より公正で持続可能な税制を実現し、公平さの欠如を埋め、皆が未来に希望を持てる社会を育むことが必要です。
ネットからのコメント
1、社会保険料を何とかしてほしいのですが・・・。所得税とは比べものにならないほど、取られています。従業員と会社が半分ずつ払ってますが、労使合わせて給与の約30%程度と、相当な負担になっています。社会保険料を削減するには、無駄な医療にメスを入れることが必要です。湿布や風邪薬は、ドラッグストアで買ったほうが安くなるよう、自己負担率などを改定してほしいと思います。現役世代の手取りが増えることを期待しています。
2、178万円への引き上げは、ようやく現実に即した見直しだと思う。物価は上がり続けているのに、年収の壁だけが何年も据え置かれてきた結果、「働けば働くほど損をする」構造が放置されていた。完璧な制度ではないにせよ、働き控えの解消と手取り増加を同時に狙う今回の判断は評価できる。あとは、国民が「本当に生活が少し楽になった」と実感できるかが重要だ。
3、先ずはお疲れ様でしたそしてありがとうございました!前例を作ったことが何より大きいと思いますただ、これで178万でお終いではなく、ここから先、最低賃金が上昇し続けてそれに比例して控除も拡大し続ける経済にしていくことが大きな課題になると思うので、その点で頑張ってほしいです
4、石破総理が参議院選挙で敗北し、与党が参議院で少数派となったことで、これまでの「壁」が崩れたと感じます。もし自民党政権が過半数を維持していたなら、税調トップの交代もなく、状況は変わらなかったかもしれません。やはり、選挙で投票行動を通じて意思を示すことは重要ですし、この政策を2年間訴え続けた国民民主党の功績は非常に大きいと思います。国民民主党は10月の首班指名の際、「迷っている姿」を見せて支持を落としましたが、与党入りはせず、「対決より解決」の姿勢でガソリン暫定税率に続き、政策を実現できたのは大きな成果だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/30ee735ac212fb4359899493ea272d306a4263e5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]